デオサイ高原の5,000m峰、シャトゥン・ピーク登頂

2020年の夏に出発予定だった「デオサイ高原、シャトゥン・ピーク登頂」企画、コロナ禍でキャンセルとなって以来、念願のツアーを2023年夏に実現することができました。ガレ場続きのルートは大変でしたが、無事5名のメンバーと登頂を果たすことが出来ました。手厚いサポートをしてくれた登山ガイドやサトパラ村からのポーター達に感謝です。

 

山頂からの360度のパノラマビュー。気分は高所クライマー!

 

チラスからアストール渓谷を走りデオサイ高原へと上がります。途中、ナンガパルバットの圧巻の景色。デオサイ高原に上がると美しいショーサル湖畔でキャンプ。大変美しい場所ですが、標高4,200m近いキャンプ地で深夜まで騒々しい音楽で騒いでいるパキスタン国内観光客に驚きました。が、メイン道を外れると他に誰もいない秘境エリアに入り本来のデオサイ高原のが広がります。ベースキャンプからも世界第9位の高峰ナンガパルバット(8,126m)が見えます。

 

登山の序盤はのんびりしたルート、キンポウゲやサクラソウの群生に目を癒されながら歩いて行きます。後に困難なガレ場続きのルートが待っているとはつゆ知らず。

 

ルート上は山上湖が点在しています。とても美しい谷です。前方の雪山が今回目指すシャトゥン・ピーク!

 

サクラソウの群生地を歩きキャンプ1を目指します。楽なのはこの辺りまで。

 

ガレ場のキャンプ1に到着。さてどこにテントを張ろうか。

 

ガレ場の上で寝るよりは、雪の上がずっと快適です。雪渓が残っていてよかった、いよいよ明日早朝山頂アタックです!

 

キャンプ1から山頂までは95%がガレ場のルート。永遠に続くように思える急登をただひたすらに登ります。

 

立ち止まって振り替えると素晴らしい展望が広がります。

 

山の向こうはインド側のカシミール地方。シュリーナガルもすぐ近くです。インドヒマラヤの名峰ヌン峰・クン峰も見えました。

 

世界第9位峰ナンガパルバット8,126mも見えます。

 

ガレ場の急登もあと少し。稜線が近づいてきました。

 

稜線に出ると後は雪渓を登るだけです。日も高くなってきました。

 

5名のメンバーとガイド、ポーター達とシャトゥンピーク(5,260m)登頂に成功です!バックはナンガパルバット!

 

山頂からはK2をはじめバルトロ山群も展望する事が出来ました。つまりここからはパキスタンにある8,000峰5座、ナンガパルバット(8,126m)、K2(8,611m)、ブロードピーク(8,051m)、ガッシャーブルムⅠ(8,068m)、ガッシャーブルムⅡ(8,034m)のすべてを展望できるという事になります。天気に恵まれ、風もなく好天。この後、急なガレ場の下りが待っていることはとりあえず忘れて、約1時間近く山頂に滞在して至福の時を味わいました。

 

Image & text : Tomoaki TSUTSUMI

Tour conducted in July 2023, Deosai National Park, Gilgit-Baltistan

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Our Baltoro Trek in 1 min !

2022年6月、パンデミック後初めて実施したバルトロ氷河トレッキングの映像をスタッフ中心の映像でまとめました!今シーズン何度もコンコルディアを往復したガイド、キッチンスタッフ、サーダー、ポーターさんたち、お疲れさまでした!

 

Our Baltoro Trek in 1 min

 

 

Image by  Mariko SAWADA

A big thank you to the the whole Baltoro Glacier trekking team for working with us!

 

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K2・バルトロ氷河トレッキング2022 (vol.5) ゴレⅡからコンコルディアへ

いよいよコンコルディアを目指す日です。ゴレⅡの氷河上のキャンプは寒く(6月ですもんね)、早々の支度をして出発。

 

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ゴレⅡ(4,271m)からコンコルディアモールド(4,393m) まで6kmほど歩き軽食、そこからコンコルディアのキャンプ (4,596m)まで7.5Kmを歩きました。コンコルディアの山がどんどん近づくのでテンション上がるトレッキングです。

 

ゴレⅡのキャンプの朝です。今日は曇りがちな日になりそうですが、天気予報ではコンコルディア滞在のまる2日は晴れそうなので期待したいところです。それにしても、雲の合間から朝日を浴びて浮かび上がるマッシャーブルムは格別でした。

 

ポーターさんたちが急いでいます。コンコルディアまでの契約のポーターさん&ラバたちはさっさと荷物を上げて降りてくる予定です。氷河の上は家畜にとっても厳しい環境、むやみに滞在させる場所ではありません。

 

ポーターさんの吐く息が白いです。

 

マッシャーブルムを後にし、出発です。

 

私たちの荷物を載せた馬(この子はラバでなく馬)。今年、カーキグリーンのダッフルバックを西遊旅行とIndus Caravanのロゴを入れて新調したばかりです。

 

コンコルディアモールドと呼ばれる場所で軽食。

 

このあたりからは北に中国との国境にある山、ムスターグタワーMuztagh Tower(7,273m)が見えます。「ムスターグ」という名をこの地域でよく聞きますが、トュルク系諸民族の言葉で「氷雪の山」という意味を持ちます。

 

進行方向のガッシャーブルム山群が近づいてきました。

 

コンコルディア到着前のガッシャーブルム山群の景色。

 

ゴミだらけのパキスタン軍のキャンプ、CNKP(Central Karakoram National Park)のキャンプ場を越え、ようやく私たちのキャンプへ到着です。3連泊になるのでようやくゆっくりできます。

 

ミトレピーク Mitre Peak(6,010m)を背景に、キッチンテントとダイニングテント。この日は夜から雪が降り始めました。

 

夜、積雪が収まった時に撮影した一枚。ブロードピークBroad Peak (8,051m)、K2(8,611m)は雲に包まれ、地面に雪。明日の朝が楽しみです。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Trek date : Mid -JUN 2022

※各キャンプ地の高度・移動距離は自身の一般的なGPSでの計測によるものを使用しています。既存の本やサイトと誤差がありますので予めご了承ください。

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K2・バルトロ氷河トレッキング2022 (vol.4) ウルドゥカスからゴレⅡへ

いよいよバルトロ氷河上でのキャンプが始まります。今日も短い目の行程で、ウルドゥカス(4,061m)からゴレⅠ(4,185m)まで歩きランチ、その後ゴレⅡ(4,271m)へと進めます。ウルドゥカスを出てすぐにバルトロ氷河に入りアップダウンを繰り返します。

ゴレⅠからゴレⅡの間の5キロの行程は南にマッシャーブルム(K1、7,821m)の正面(東)にGⅣ(7,925m)、北にムスターグタワー(7,273m)といよいよ高峰群の写真を撮影しながらのトレッキング。

 

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K2・バルトロ氷河トレッキング vol.04 ウルドゥカスからゴレⅡへ

K2・バルトロ氷河トレッキング vol.05  ゴレⅡからコンコルディアへ

コンコルディア滞在、K2、ブロードピーク、ガッシャーブルム山群、カラコルムの高峰群に囲まれて

 

朝のウルドゥカスのキャンプからの景色です。パイユピークからビアレまでこれまで見たバルトロ氷河の北にある高峰群のおさらいです。

 

早朝から続々と遠征隊と私たちのポーターが出発します。私たちはゴレⅡまでの行程ですが、遠征隊はここから一気にコンコルディアかベースキャンプへ。荷揚げのみのポーターたちにとってはさっさと運び上げて戻って次の仕事を取りたいところです。

 

バルトロ氷河上をキャラバンをなしてコンコルディアを目指すラバやポーターさんたち。

 

登りで座りやすい岩があるところで休憩。

 

氷河が溶け、崩れ、そのルートは刻々と変わっていきます。

 

氷河の切れ目に生じた川をいくつも越えていきます。

 

正面のGⅣがどんどん近くなってきました!

 

ゴレⅠ(4,185m)のランチの場所に到着です。ちょっと早すぎるランチだったのでゆっくり休憩。

 

お天気のいい日の氷河上ランチ、格別です。

 

昼食後の行程は、マシャーブルム<K1>の展望尽くし。

 

バルトロ氷河上から見たマッシャーブルム。標高は7,821mと世界22位で、パキスタン国内では11位の高さの山です。マッシャーブルムはバルトロ氷河からだけでなく、南側のフーシェ谷から簡単なハイキングで展望することもできます。

 

マッシャーブルムのピーク<7,821m>。1856年、イギリス軍のカラコルム山脈測量によりカラコルムの1号峰として”K1”と名付けられました。

 

マッシャーブルムを南に臨みながら氷河を進み、間もなく本日のキャンプ地ゴレⅡ(4,271m)です。

 

ゴレⅡのキャンプ地からも「たっぷりマッシャーブルム」でした。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Trek Date : Early of JUN, 2022

※各キャンプ地の高度・移動距離は自身の一般的なGPSでの計測によるものを使用しています。既存の本やサイトと誤差がありますので予めご了承ください。

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