チョウモス祭 – チャンジャ・ラット:今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭のクライマックスとも言える、バリマインを見送る大焚火の日チャンジャ・ラット。朝から他の村の人々もやってきてチェッタイTchattaiの儀式も行われます。

 

朝から着飾っている少女たち。
他の村から人々がやってきました。男性たちはこの後、サジゴールへ向かい、タリヒスティク Tali Histik の儀式を行います。
儀式に参加できない女性たちは広場でおしゃべり、そして歌と踊りを楽しみます。
サジゴールへと向かう男性たち。

タリヒスティク Tali Histik

タリヒスティク Tali Histikはカラーシャの男性が増え、氏族が栄えることを祈る儀式。細かい枝が多い柳の枝を家族の男性メンバーにつき1本用意。細かい枝が多いのは、子だくさんのイメージだそうです。もし、この家族に10名の男性がいたら+1で11本の枝を用意し、家族の代表の男性がこれを投げます。この男性の数には前日通過儀礼を迎えた男の子も含まれます。

 

儀式のために用意された柳の枝
投げる準備完了。
祭壇に向けて一斉に投げられました。
サジゴールから戻ると男性は肩に手をおいて列をつくり広場へ。

広場ではおしゃべり、そしてチョウモスの歌と踊りが続きます。午後は夜の松明と焚火に備え、少し休憩です。

 

大焚火、チャンジャ・ラット

いよいよチョウモス祭りのクライマックス、バレマインを見送る大焚火が行われます。実際に経験したチャンジャ・ラットはまさに「炎の儀式」、幻想的であり活気に満ちたものでした。

 

暗くなるころ、焚き火用の大きな木が広場へと運ばれて行きました。
松明が現れるのを待つ間、焚き火を囲んで歌う少女達。
山の上の村から松明を持った人々が下りてき始めました。
松明を持って下ってくる人々
人々が合流し、松明の光が強くなります。
松明をもった人々が広場へ向かいます。
松明を持つカラーシャの幻想的な光景。
広場に到着すると焚火に松明を投げ入れていき、大きな炎となっていきます。
炎の周りで歌い踊る人々
1年で最もカラーシャの人々が楽しむ祭りチョウモス
バリマインを見送る、チャンジャ・ラット

夢のようなチャンジャ・ラットの夜でした。チョウモス祭を経験することは、カラーシャの伝統と信仰への理解を深める素晴らしい機会となるはずです。

 

Text: Mariko SAWADA

Photo: Mariko SAWADA & Jamil

Visit: Dec 2024, Kalash Valley – Khyber Pakhtunkhwa

※情報は現地での聞き取りによるものです。資料により儀式の表記や説明が異なる場合があります、予めご理解ください。

 

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