ユキヒョウの鳴き声を聞きその姿を探していたガイドが戻ってきて、「おめでとう」と。彼が双眼鏡を向けた方向に見たものは、仕留めたばかりのアイベックスと片目を傷めたユキヒョウの姿。息を飲む瞬間でした。
youtubeの動画「ユキヒョウ Injured Snow leopard, after the hunt」
アイベックスの頭が割れている様子や切り立った崖の下にいたことから、かなりの高さからアイベックスとユキヒョウが落ちたことが想像されます。そこからこの岩のくぼみまでアイベックスを運んできたユキヒョウ。引きずった跡が残っていました。
片目が腫れていて、動きが非常に不自由な様子でした。ユキヒョウもこの狩りで大きなけがを負ったようです。ガイドが、このユキヒョウは死んでしまうのではないか、と心配し始めました。骨が折れている可能性があり、もう次の狩りができないのでは、と。
厳しい肉食獣の野生の現場を目の当たりにした瞬間でした。
それでも寝ている姿は猫らしい表情を見せてくれたりもしました。
狩りで疲れている+お腹いっぱい=爆睡です。
私たちのことはお構いなく、寝ています。
スコープでも観察。この春にHobby’s Worldさんで購入したばかりのKowa(TSN-663)のスコープにiphoneをつけて撮影しました。
肉球が・・・。
大きな猫です。
ドキッとする、ユキヒョウの灰色グレーの目。
この後、ユキヒョウは一度起き上がると穴の奥のほうへと行ってしまいました。歩くこともままならない傷ついたユキヒョウの姿に動揺しました。
Photo & text : Mariko SAWADA
Observation :Apr 2022, KVO area, Gilgit-Baltistan, Pakistan
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