カラチは首都ではありませんがパキスタン最大の都市でその人口は1600万人、非公式には2000万人以上と言われています。一時のカラチは民族対立や犯罪で治安の悪い時期もありましたが、近年落ち着いてきました。
実際のカラチは、汚い、貧しい、目をおおいたくなるような場所から、おしゃれなエリート街まで多くの表情を持つ町です。また、イスラマバードなど他の都市に比べ人々はより開放的で、庶民物価が安いことからフンザなど地方に住む人もイスラマバードではなくカラチへ就学・労働にいくほうが多いようです。
カラチの、歴史あるエキゾチックなバザールがエンプレスマーケットです。
Empress=皇后の名を持つこの市場は英国領インド帝国時代の1884年から1889年の間に建設され、英国領インド帝国皇后ヴィクトリア女王を記念して命名されました。
サダル地区 Saddarにあり、開けた場所につくられた建物と時計台は遠くからでもよく見えます。
この歴史ある建物の市場で見たヒトコマです。
ココナッツ、ひまわりなどいろんなものから油をしぼり販売する職人さん。
野菜市場の少年。
市場の奥にあるチャイハナからお茶をデリバリーする少年。
子猫に肉を切って与える男性。肉売り場のまわりはたくさんの猫がいます。
そういえばこの市場では2015年まで野生動物の違法販売が行われていたという記事を見ました。
先日もバロチスタンの海岸で猛禽類を違法に捕まえアラブのお金持ちに販売する人をみたばかり。パキスタンのWildlife Departmentにはもっときちんと活動してもらいたいものです。
市場の周辺、サダルの雑踏。たくさんの人が往来します。
以前に比べて治安が良くなったと言っても貴重品や携帯電話の管理は気をつけましょう。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Visit :Nov 2019, Empress Market, Karachi, Sind