遠くにアラビア海を望む、バロチスタンの海岸部に位置するチャンドラグプ泥火山 Chandragup Mud Volcano。ヒンドゥ教の巡礼地でもあり古くから知られている泥火山です。
泥火山(でいかざん)とは地下深くの泥が地下水・ガスとともに地表に噴出し堆積したものです。「火山」とついていますが火山活動と必ずしも関係があるわけではありません。
バロチスタンの泥火山は1840年にはその存在が報告されていましたが、調査が行われるようになったのは1945年に起こった地震以降です。その時の地震ではバロチスタンの海岸部に大きな被害があり、また泥火山の活動も活発化したそうです。
バロチスタンの沿岸部はアラビアプレートがユーラシアプレートに沈み込みんでいます。多くの場合、こういう場所では火山活動が活発なのですが、バロチスタンの場合は泥やガスが噴き出す「泥火山地帯」が出現しました。
チャンドラグプ泥火山 Mud Volcano 付近には他に2つの泥火山があります。この泥火山は2018年11月にはわずかに活動していましたがその後は休止しています。
チャンドラグプ泥火山のすぐそばにある活動の止まっている泥火山。これはドローンによる撮影ですが、泥火山の上からもきれいに見えます。
夕日のチャンドラグプ泥火山 Chandragup Mud Volcano です。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Visit : Nov 2018, Hingol National Park, Makran Coast, Balochista
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