チャーリー

B2 _ポスター_入稿配給・宣伝:CELLOID JAPAN & DOZO Films

(C)Charlie the Malayalam Film, DOZO Films & Celluloid Japan

インド

チャーリー

 

Charlie

監督:マーティン・プラーカット
出演:ドゥルカル・サルマーン、パールワティほか
日本公開:2016年

2016.9.21

海から山までかけ巡る マジカル・ミステリー・ツアー in 南インド

主人公はインドのシリコンバレーといわれているバンガロールに住む女性アーティスト・テッサ。うまくいっているように見えてどこか物足りない日々を送っていたテッサは、実家に戻った時に親が勝手に縁談を進めていたことで一気に旅心に火がつき、アラビア海に面する港街・コーチンへと旅立ちます。

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ヒッチハイクをしてたどり着いたコーチンのアパートで、テッサは不思議な漫画を見つけますが、気になるところで漫画は終わってしまっています。漫画を描いたという元住人のチャーリーを探す中で、テッサは様々な人々と出会っていきます。

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新しい場所に行くということだけでなく、ゆったりとした時間の中で自分の日常をじっくり見つめなおすことも旅の醍醐味かと思います。

人生が何かしらの形で停滞するということは、できれば起こってほしくありませんが、ある意味そうした行き詰まりは人生の魅力ともいえるのではないかと私はこの作品を見て感じました。インド映画らしい軽快なテンポでテッサは移動していきますが、新しい場所に移動していくというよりも、自分の頭のなかをぐるぐるまわっていくような印象で物語は進んでいきます。

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本作はケララ州の公用語マラヤーラム語で製作された作品(マラヤーラム語作品の日本でのロードショーは初!)で、「ボリウッド映画」ならぬ「モリウッド映画」と言われているそうですが、多少は踊りと歌が入るところはやはりインド映画です。現実と非現実がボリウッド映画よりも少しひかえめな形で融合していて、テッサの頭のなかをのぞいて思索によりそうようなムードで、自由を追い求める旅に観客を一緒に案内してくれます。

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また、映画の中に押し付けがましくない形でケララ州の文化・風習が織り交ぜられています。カエルのような強烈な顔のカタカリダンス役者、南インドの男性が日常的に着るスカートのような腰巻き・ルンギ、異なる宗教が共存している様子、爽やかな海辺や紅茶園など観光的な魅力も描かれています。

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マラヤーラム語映画界を数十年に渡り牽引してきたスターの息子という経歴を持つイケメン、ドゥルカル・サルマーン演じるチャーリーの飄々とした人物像も見どころです。

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映画は10/1よりキネカ大森他でロードショー。その他詳細は公式HPをご確認ください。

楽園の南インド

ベンガル湾に面した壮大なマハーバリプラムの遺跡群、南インドの信仰の中心象徴ともいえるマドゥライのミナークシ寺院、ハウスボートのバックウォータークルーズ、コロニアルなコチ、そしてニルギリ鉄道まで南インドを満喫していただきます。

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コーチン(コチ)

ケララ州にある観光客に人気の都市。特に見所としておすすめなのは、フォート・コーチンとマッタンチェリー地区。古くから香辛料貿易としてヨーロッパ人の来訪も多く、教会やユダヤ人地区など異国情緒が溢れます。