インドには色々なお祭りがありますが、その中の一つビハール州で行われるソンプール・メーラをご紹介します。
ソンプール・メーラとは・・・
ヒンドゥー暦カールティカ月の満月に合わせて、約2週間にわたり開催されるアジア最大の家畜市。インド全土から家畜が集められ市が開かれます。
ヒンドゥー教徒にとってこの満月の日は縁起の良い特別な日でもあり、ソンプールには多くの巡礼者が訪れます。ハリハルナート寺院で参拝をすませた人がガンダック川に沐浴に集い、その数は毎年数十万人を超えると言われています。
この家畜市自体の歴史は非常に古く、マウリヤ朝の初代王チャンドラグプタ(紀元前300年頃)がガンジス川を渡ってこの地に象や馬を買いにきたことが起源で、その後、中央アジアからも買い付けにきていたといわれています。
しかし、場所はソンプールではなく、ハジプールというところであった。プージャ(礼拝の儀式)だけが、ハリハルナート寺院で行われていた。しかし、ムガール朝の6代皇帝アウラングゼーブ(在位1658年~1707年)がソンプールに家畜市の場所を移したそうです。
※「メーラ」とは祭り、集まりを意味しています。
祭の初日、夜明け前のまだ暗い中ガートへと向かいます。既に沐浴を終えて帰ってくる人、これから向かう人が入り混じりとにかく混雑。
色んなひととぶつかりながらも、同じ方向に進む人の流れに沿って、ガートへ到着。
巡礼の人々に混ざって岸から見学するのも良いですが、小舟に乗って河から眺めるとまた、違った景色が広がります。
中州に集まる人たち。
浅いので歩いて渡る人が多いです。
沐浴を終えた人々は聖なるガンダック川の水を壺に入れて、ハリハルナート寺院に奉献します。
家畜市はこのような様子。
インドの祭といえば、移動遊園地です。
尚、2日目の朝も同じように見学に行きましたが、「満月の日にお祈りをする」という信仰心でしょうか。初日とは比べ物にならない人の少なさでした。
宿泊施設も近くにはないので、この時期限定で仮設の宿が建てられます。
現在はテントになっていますが、2010年頃はなんと、竹と藁のコテージでした。
もちろん火気厳禁!!
室内にはベッド、お手洗いもあり中々快適でしたよ。
大都会のデリーやムンバイとは違った、インドらしい風景に出会えるお祭りです。
是非一度訪れてみてください。