ナマステ! 西遊インディアです。
本記事ではケーララ州の水郷地帯で楽しむハウスボートクルーズの2日目の様子をご紹介いたします。
(前回の記事はこちら)
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2日目の早朝。日の出過ぎに、ハウスボートは動き出します。
こちらは寝室から見えた地元の漁師の方。小さな船に立ちながらバランスよく作業する様はまさに職人技でした。
朝食は南インドの定番朝ごはん、イドゥリー(豆と米の粉などから作った蒸しパン)とサンバル(スパイスたっぷりの南インド風スープカレー)。そして搾りたてのパイナップルジュースとたくさんのカットフルーツでした。
このクルーズはハウスボートでの宿泊がひとつのポイントですが、「バックウォーターの景色」も大きな見どころであり魅力です。
ケーララ州には、総延長1,500kmの運河が広がっております。
このバックウォーターエリアは米作地帯のため、運河の左右には奥まで広がる青々とした稲穂の育つ水田を見ることができます。水田だけだと見慣れた景色ですが、その回りにバナナやヤシの木が生えており、ケーララらしい景色となっています。
また、運河沿いに暮らす人々の暮らしが見られるのも楽しいものです。運河の水で炊事洗濯をするお母さん、水浴びする子どもたち。まさに生活とぴったり密着しています。また、張り巡らされた水路は現在でも地元の人に利用されており、ボートに乗って登校、出勤します。登校用のボートを船乗り場で待つ子ども達をたくさん見かけました。
ケーララのハウスボートクルーズは外国人観光客のみならず、今やインド人国内観光客の方にも大人気です。クルーズ中、インド人観光客の方が乗ったボートとたくさんすれ違いました。船着き場では、デリーから来たというファミリーと出会いましたが、内陸のデリーでずっと生活してきた人にとっては、川・海・空が青く、美しい緑がいっぱいに広がるケーララは、まさに南国の楽園そのものなのだと思います。本当に皆さん楽しそうでした。
ボートから見ることのできる全てのものを楽しみながら、アレッピーの船着き場まで戻ります。クルーズ終盤は、河口へと近づき、景色も大きく変わります。
9時頃、ハウスボートは船着き場に到着。名残惜しすぎて船着き場についてもボートを降りたくない…最後にはそんな気持ちになっていました。南国的な景色に、温暖な気候。お食事も素晴らしく、心も体も癒された1泊2日でした。
ハウスボートはまさに動くホテルで、基本的には大変快適に過ごせます。船内は清潔、設備も問題なく、スタッフもフレンドリーでみなさん温かく迎えてくれました。
ただ、よく皆様にご質問いただいている点でもありますが、Wifi設備はボートにはございません。また、インドの携帯SIM(Airtel)を利用していても、クルーズ中は一時的に電波が無くなり、接続ができなくなることがありました。その点だけ注意が必要です。
最後に、クルーズを快適に、そして120%満喫するためのお勧めの持ち物をご紹介します。
- 虫よけグッズ
ダイニングスペースはオープンエアです。寝室などもハウスボートの造り上、完璧にドアを閉めることはできないので、隙間から入ってきてしまいます。肌に塗るタイプの虫よけスプレーなどお持ちになることをお勧めします。ハウスボートでも対策はしてくれているのですが、結構刺されました。※ケララでは年中蚊がいます。 - 洗面用具
ハウスボートでは基本的にアメニティの設置はありません。 - サンダル
靴だと暑いので、スリッパやビーチサンダルなどあると快適です。 - 酔い止め
停泊の際は岸に打ち付けられるような横揺れがありました。揺れに弱い方は酔い止めをお持ちになるとよいかと思います。 - 自由時間を楽しむアイテム
貸し切りハウスボートでは、自由時間を思い思いに楽しむことができます。カメラ、本、トランプ、スピーカー、スケッチブックなどなど (ハウスボートが動いている間は他のハウスボートとも距離があるので、個人で楽しむくらいの音量でしたら、音楽もお楽しみいただけます。楽器を持ってきて演奏されている方もいらっしゃいました! ※停泊中や夜間は周りの方に迷惑にならないよう、音量等、十分お気をつけください。) - 日本の調味料
記事①でも紹介しましたが、クルーズ中魚屋さんに立ち寄ることが可能です。そこで新鮮なシーフードを購入できますので、夕食時にグリルしてもらいお召し上がりください (No masalaと言い忘れると、カレー味になります。ご注意を)
塩・胡椒でも十分美味しいのですが、醤油があったらなぁ…と思いました。
ハウスボートクルーズはゆったりと過ごせる1泊2日が大変お勧めですが、4時間ほどのデイクルーズのアレンジも可能です。また、よりバックウォーターを体感されたい方は、細い水路をカヌーで巡るビレッジツアーなどのアクティビティもおすすめです!!
Text by Saiyu India