ようやく過ごしやすい気温となり始めましたが、若干不安定な天気が続く日々です。
そんな天候に負けず、弊社も一丸となって年末年始や冬の国内ツアーなど、日々ツアー造成に励んでおります。弊社ホームページやメールマガジンなどで随時発表させていただきます。現状で発表しておりますツアーも含め、是非ご検討ください。
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本日は「エゾウスユキソウ(蝦夷薄雪草)」、別名「レブンウスユキソウ(礼文薄雪草)」をご紹介します。
被子植物 双子葉類
学名:Leontopodium discolor
和名:蝦夷薄雪草または礼文薄雪草
科名 : キク科(Asteraceae)
属名 : ウスユキソウ属(Leontopodium)
本日ご紹介する花は「エゾウスユキソウ」と記載しましたが、別名を「レブンウスユキソウ」と言います。私も含めて「レブンウスユキソウ(礼文薄雪草)」と呼ぶ方がしっくりする方もいらっしゃるかもしれません。ただ、あらゆる資料を調べてみると「エゾウスユキソウ」と紹介されているが多いのも事実です。花図鑑などで索引していても見つからない方は「エゾウスユキソウ」で再度索引してみてください。
エゾウスユキソウは、キク科・ウスユキソウ属の花でヨーロッパ・アルプスの三大名花の1つであるエーデルワイスの仲間です。
エゾウスユキソウは、北海道(礼文島、藻琴山、釧路・昆布森など)に分布し、主に比較的乾いた礫地や草地などに自生し、海外ではサハリンにも分布します。
この花を撮影した弊社米谷も北海道・礼文島(桃岩展望台)で観察したそうです。
私も十数年前、花撮影ツアーにて礼文島南部に位置する礼文林道へ夜明け直後に林道内の群生地へ向かい、まだ朝露の残るレブンウスユキソウの撮影を楽しんだのを覚えています。その時はフィルム撮影でしたが、その写真が見つからず・・・。
礼文島・礼文町では、エゾウスユキソウ(レブンウスユキソウ)は町花に指定されています。
草丈は15~30㎝ほど、ヨーロッパのエーデスワイスより少し草丈は高い印象です。
葉は根元に長さ5㎝ほどの根生葉をロゼット状につけ、茎には互生する長さ5㎝、幅1㎝弱の葉を10~15枚ほどつけます。
ご存知の方も多いかもしれませんが、真っ白な花弁のように見える部分は「苞葉(ほうよう)」と呼ばれ、花弁ではなく「花芽を包む葉」なのです。苞葉は1~5㎝と長さの異なるものをつけます。
苞葉や茎には白い繊毛が確認でき、これらは乾燥や強い日射しから植物を守っています。現地ガイドさんは「その繊毛で朝露などの水分を余すことなく受け取る」と説明していました。この繊毛に朝露が掛かるとウスユキソウの美しさは倍増します。
エゾウスユキソウ(エーデスワイスの仲間全体)は、苞葉の中央に直径5㎜ほどの頭花を5~20個ほど密集してつけ、花期は7~8月。中央部にある雌花のまわりを雄花が取り囲んでいます。実は、属名のLeontopodiumはギリシャ語で「ライオンの足」を意味し、花を観察していると肉球を思わせる姿に思わず納得してしまいます。
ウスユキソウ(エーデスワイス)は苞葉が日焼けしてしまうと、少し茶色くなってしまいます。
見頃は開花直後の数日間とも言われていますが、ウスユキソウの姿は気品があり、多少日焼けをしていても咲いている姿を観るとやはり夢中になって観察してしまいます。
私も礼文島に訪れ、夜明けと共に礼文林道へ向かい、群生地で再び夢中になってエゾウスユキソウの撮影を楽しんでみたいです。