「西遊通信」はお手元に届きましたでしょうか。日本国内の新企画ツアーも続々と発表しており、ホームページにも掲載しております。ご興味あるツアーがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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本日は「リュウキンカ(立金花:Caltha palustris var. nipponica)」をご紹介します。
被子植物 双子葉類
学名:Caltha palustris var. nipponica
科名:キンポウゲ科(Ranunculaceae)
属名:リュウキンカ属(Caltha)
リュウキンカ(立金花)は、日本では本州と九州に分布し、海外では朝鮮半島や中国にも分布します。
湿地や水辺などに自生するリュウキンカ(立金花)は、雪融けのシーズンにミズバショウの傍らで咲くことも多く、長野県飯綱町の「むれ水芭蕉園」では水辺に咲く水芭蕉とリュウキンカ、さらには群生するニリンソウの傍らにリュウキンカが群生する素晴らしい光景を楽しむことができました。
草丈は15~50㎝ほどで少し太めの茎が直立します。茎は中空ですが、なかなか観察時に確認することはできません。ナイフを入れて確認してはいけませんよ。
葉は長い葉柄(葉柄を持たないものもあるという資料もあり)を持ち、長さ5~10㎝ほどで丸い葉で少し光沢が確認でき、縁には少し鋸歯も確認できます。茎の上部(茎葉)になるにつれて少し小型のものを付けます。
花期は5~7月。茎頂や葉腋から少し長めの花柄を伸ばして、光沢はありませんが非常に鮮やかな黄色い花を咲かせます。ミズバショウの傍らに咲くとより黄色が鮮やかに感じます。
リュウキンカ(立金花)には花弁はなく、花弁に見えるのは萼片で「花弁状の萼片」と紹介されます。花弁状の萼片は5~7枚で、雄しべは多数つけ、雌しべは4~12本と変化が多いのが特徴です。
和名「立金花」は、直立した茎に黄金色の花をつけることが由来です。
ブログを作成の際に色々と調べていると、「球磨焼酎」でおなじみの熊本県球磨郡にある「あさぎり町」がリュウキンカを町の花に指定しており、町の天然記念物にしていされているそうです。また、日本における自生の南限も球磨郡あさぎり町と紹介されていました。
雪融けの季節、水辺や湿地で色鮮やかなリュウキンカの群生に出会うと思わず気持ちが高揚します。5月に長野県飯綱町のむれ水芭蕉園に訪れた際、それまでも幾度かリュウキンカを観察できたツアーだったのですが、3日目にしてようやく晴れ間が広がったタイミング、これまで以上の群生だったので、皆さんと共にリュウキンカの群生を楽しむことができました。
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