■注目! 催行決定まであと一歩!!一緒に植生観察を楽しみませんか?
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本日は「クリンソウ(九輪草:Primula japonica)」をご紹介します。
被子植物 双子葉類
学名:Primula japonica
科名:サクラソウ科(Primulaceae)
属名:サクラソウ属(Primula)
クリンソウ(九輪草)は、北海道、本州、四国(九州には分布していないようです)に分布し、低地~山地の湿った場所や沢沿いなどに自生する多年草です。
草丈は30~80cmと、花の大きさに比べて草丈は高く、若干太めの茎を真っすぐに伸ばします。
葉は茎の基部に密集して付け(ロゼット状と表現する資料もあります)、倒卵状長楕円形で15~30cmほどの比較的大きな葉を付けます。
葉には葉柄や光沢、毛などは確認できず、葉の先端は丸く、基部へ向かう従って幅が狭くなり、縁が細かな鋸歯となっているのが特徴。さらに葉の表面は葉脈がクッキリとしている訳ではないのですが、皺だらけという印象です。
花期は5~6月。茎の上部(ほぼ頂に近い部分)に鮮やかな紅紫色の小さな花を3~7段に分かれて各段多数の花を輪生状に咲かせます。
花が数段に分かれて咲く姿が仏閣の屋根にある「九輪(寺の塔の頂上部、露盤上の柱にある九つの輪装飾)」に似ていることが花名の由来です。
1つ1つの花冠は直径2cmほど、長さが1.5cmほどと小さく、見た目もサクラソウの仲間らしい可憐な姿をしています。
花弁が5枚あるように見えますが、花冠の先端が深く5裂した合弁花です。それぞれの裂片の先端がさらに浅く2裂しているのもサクラソウの仲間らしい姿をしています。
裂片や筒状部は鮮やかな紅紫色ですが、花の中央部に向かうにしたがって色合いがより濃いものになっていく印象です。
その他、ピンク色と表現したくなるような個体、また時折白い花を咲かせる「シロバナクリンソウ」もあるそうです。私は観察したことがないので、今後の楽しみにしたいと思います。
同じサクラソウ科のクリンソウとサクラソウ。違いは「葉柄の有無」と「花の付き方」です。
■クリンソウ:葉柄はない。花は輪生状に咲く
■サクラソウ:葉柄があり、花は集散状に咲く
昨年6月、尾瀬沼から大清水を目指す道中、ゴール間際の林間でクリンソウが咲いているのを観察し、小雨の降る中でしたが、心癒されて夢中になって観察しました。
また、個人的に知らなかったのですが、2022年シーズン「花咲く北飛騨の森から上高地へ 2つのフラワーハイキング」を造成している際、飛騨高山観光公式サイトを拝見していると「宇津江四十八滝」に目が留まり、何とその近くにある自然公園では5月にクリンソウが咲く季節との事です。群生する風景は見事なものでしたので、是非ご検討ください。
<春~夏の花の観察ツアー>
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