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チャボリンドウ(Gentiana acaulis)

本日は、アルプス三大名花の1つ「チャボリンドウ(Gentiana acaulis)」をご紹介します。

先日よりご紹介しておりますアルペンローゼ、エーデルワイス、そして今回のリンドウが「アルプス三大名花」と言われている花です。

被子植物 双子葉類  時期:58
学名:チャボリンドウ(Gentiana acaulis)
科名 : リンドウ科(Gentianaceae) 属名 : リンドウ属(Gentiana)

 

ヨーロッパ・アルプスを訪れると、地面からトランペット状の大きな花がご覧いただけます。今回ご紹介するチャボリンドウは茎がほとんど無いうえ、花の長さが45㎝と非常に大きいことから、比較的簡単に見つけていただくことのできる花です。
同じようにトランペット状に花を咲かせるリンドウは、ヨーロッパ・アルプスには今回ご紹介するチャボリンドウ(Gentiana acaulis)、英名でトランペット・リンドウと称されるクルシイ・リンドウ(Gentiana clusii)、花の長さが他より3㎝程度と少し小さいアルピナ・リンドウ(Gentiana alpina)の3種類あり、3種とも非常似た姿をしており、見分けるのは非常に難しいです。

 

見分けるポイントの1つが「葉」の違いです。違いは以下のとおりです。
1.チャボリンドウの葉は長楕円形、葉が柔らかく、葉の長さはそれほど変化はありません。
2.クルシイ・リンドウの葉は長楕円形、葉は硬く、地面に近い方の葉が長く伸びます。
3.アルピナ・リンドウの葉は花茎のすぐ下に短い楕円形の葉を持ちます。

 

また、「花の内側」にも見分けるポイントがあります。
1.チャボリンドウは花の内側にオリーブ色の筋があり、盛り上がった黒っぽい斑点があります。
2.クルシイ・リンドウにも黒っぽい斑点がありますが、小さくあまり目立ちません。

チャボリンドウとクルシイ・リンドウは、正直2つ並べられても見分けるのは難しいかもしれません・・・。

 

上記の3種以外にも、群青色や紫色の様々なリンドウが咲きそろっており、大半のリンドウが58月と長い期間で観察ができるため、1回のハイキングで様々なリンドウが観察できますので、皆様のお好みのリンドウを探していただくのも、ヨーロッパ・アルプスでのフラワーハイキングの楽しみの1つです。

 

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