冬の鶴居村でタンチョウ撮影三昧【前編】

Report by 戸塚学 / 2024年1月7日~10日

 

好評のこのツアーも今年で3年目。今年は過去最高な出来だったと思います。全日晴れと予想以上に気温も下がり霧氷が朝陽に輝く情景はもちろんダイヤモンドダストまで撮影できるチャンスに恵まれました。

<1日目>

昨年も参加された方が2名、このツアー初参加が3名の5名での開催になりました。空港と先入りの方をホテルでピックアップして現地に向かいます。

天気は快晴でまだ道路わきの木々の枝に霧氷が残り、陽光に輝いています。今回泊まるホテルTAITOに不要な荷物を置いてすぐにタンチョウサンクチュアリーへ向かいます。コンビニで買ったお昼ご飯を食べながらしっかりと撮影をしていただきました。残念なのは風向きが悪くこちらに向かって飛んでくれないのが悔しい。ただし今年は珍しくマナヅルが1羽来ていてるのでこちらを撮れたのはラッキーでした。夕方は夕鶴を狙えるポイントへ向かってチャンスを待ちますが・・・残念ながら不発で終わってしまいましたが、まだ初日です。残りの日に期待をすることにしてホテルに戻りました。

タンチョウサンクチュアリー
タンチョウサンクチュアリー
タンチョウ
タンチョウ
一羽のマナヅルと出会えました
一羽のマナヅルと出会えました
一羽のマナヅルと出会えました
一羽のマナヅルと出会えました

<2日目>

TAITOのオーナー和田さんから「明日は天気がよさそうだから5時30分に出発しよう!」と提案をされていたのでまだ暗い中の出発です。さほど冷えてる感じはなかったのですが、晴れています。現場に到着するとまだ辺りは真っ暗です。私たち以外にほとんど人がいないのでいいポイントを確保できました。空には細い月が浮かび、川面には月の光の帯と星が映り込んでいましたのでそれらも撮っていただきました。徐々に明るくなるタイミングで撮影を楽しんでいただきながらアドバイスを伝えました。

タンチョウのねぐら
タンチョウのねぐら
タンチョウのねぐら
タンチョウのねぐら

本来は午後エゾフクロウポイントへ行く予定でしたが、和田さんの提案でそのままエゾフクロウの撮影を楽しみました。ペアが並んでいる姿を期待しましたが、今年も1羽だけ。それでもしっかりと楽しむことができました。

エゾフクロウ
エゾフクロウ

一旦ホテルに戻り、凍える身体で朝ご飯を食べると元気のいい参加者はすぐにホテルの庭に来るエゾリスを撮るために飛び出してゆきましたが、残念ながら撮影はできなかったようです。しかし日中は昨日と風が反対側から吹くのでこちらに向かって来るタンチョウを撮影するチャンスに恵まれたのですが、すぐ頭の上を飛ぶので望遠では撮れません!レンズの選択が難しく皆さんの歓喜と嘆きの声が交互に響きます。(笑)昨日同様今日も各自コンビニで買ったお弁当を食べながらの撮影を楽しみました。

真上を飛んでいったタンチョウ
真上を飛んでいったタンチョウ

夕方移動をして希望者だけタンチョウの飛翔を狙いつつ小鳥の撮影を楽しみます。ここではエサ台がありシマエナガ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ミヤマカケス、アカゲラの撮影を楽しみました。太陽と飛翔を絡めた撮影はイマイチでしたが、十分楽しめた1日だと思います。

シマエナガ
シマエナガ
ハシブトガラ
ハシブトガラ
アカゲラ
アカゲラ

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

渡り鳥の交差点・秋の与那国島【後編】

Report by 簗川堅治 / 2023年10月3日~6日

3日目。
台風は遠ざかり、風もだいぶ収まりました。朝食前は、また有志での探鳥です。宿付近の池へ行きました。セジロタヒバリが上空を通過。地鳴きのみでしたが、コムシクイを確認。
朝食後、調整池でクロハラアジサシ、アカアシシギなどを観察しました。
次の田んぼでは、全身が白いムシクイを発見しました。低いギンネムでしきりに餌をとっていました。どうやら白化個体のようですが、一声も鳴きませんので識別ができません。

白いムシクイ(撮影:山本様)
白いムシクイ(撮影:山本様)

今度は森林の鳥を求めて山道を歩きました。エゾビタキやオオルリを観察しました。

オオルリ♂幼鳥(撮影:簗川)
オオルリ♂幼鳥(撮影:簗川)

移動し、小さな牧場を見ようとしたら、けっこうな雨が降ってきて、一時雨宿りです。
雨も上がり牧場を見てみましたが、収穫なし。続いて観光兼ねて東崎へ。こちらも収穫なし。
昼食を挟み、珍チドリ類やオウチュウ類を探している最中にベニバト発見!しかし、すぐ飛ばれました。
一昨日見たヒメクイナの場所で、やっとじっくりヒメクイナを観察。

ヒメクイナ(撮影:山本様)
ヒメクイナ(撮影:山本様)

ムジセッカもまだいましたが、キタヤナギムシクイは出ず。
その後、アカハラダカを探しに行き、電線に止まっているのを発見したものの、気づくのが遅れて飛ばれました。
林沿いの道ではエゾセンニュウの声やきれいなシマアカモズの♂を観察しました。

シマアカモズ(撮影:山本様)
シマアカモズ(撮影:山本様)

集落の田んぼでセジロタヒバリを待っていたら、不明なヨシキリ類の声を確認しました。ヤブヨシキリやヌマヨシキリでしょうか?
最後は電線に止まるハイイロオウチュウにやっと出会うことができました。フライングキャッチを繰り返してました。

ハイイロオウチュウ(撮影:山本様)
ハイイロオウチュウ(撮影:山本様)

この日は早めに宿に戻りましたが、お一人が宿付近で探鳥したら、セジロタヒバリを撮影されてました。

セジロタヒバリ(撮影:山本様)
セジロタヒバリ(撮影:山本様)

 

4日目。
最終日です。
朝イチで昨日、セジロタヒバリが観察撮影された場所でセジロタヒバリ狙いです。
すると早速セジロタヒバリを確認!しかし、すぐ隠れてしまい、全員は見れませんでした。
朝食後、再挑戦です。ただ、解散まで実質1時間半程度しかありません。
結局、セジロタヒバリは出ませんでしたが、アカハラダカの小群、ハチクマ、ハヤブサが渡って行くのが見れました。
台風14号の影響が心配された中のツアーでしたが、結果的にはほとんど影響はなく、秋の与那国の渡り鳥にたくさん出会えました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

渡り鳥の交差点・秋の与那国島【前編】

Report by 簗川堅治 / 2023年10月3日~6日

台風14号の影響が心配されましたが、無事予定通りスタートできました。

1日目。
まずは珍鳥キタヤナギムシクイに挑戦です。エリマキシギやセイタカシギなどを見ながら、待つことしばし。現れました!キタヤナギムシクイ。虫を探しながら動いています。さらにムジセッカも出て来ました。

エリマキシギ (撮影:山本様)
エリマキシギ (撮影:山本様)

キタヤナギムシクイ(撮影:山本様)
キタヤナギムシクイ(撮影:山本様)

ムジセッカ(撮影:山本様)
ムジセッカ(撮影:山本様)

そしてもう1つ。ヒメクイナも出て来ました!一ヶ所で珍鳥3種!幸先いいスタートでした。

ヒメクイナ(撮影:簗川)
ヒメクイナ(撮影:簗川)

次の場所へ移動する前に一ヶ所立ち寄り、クロハラアジサシを見て、3ヵ所目では、ベニバト♂と幼鳥、そしてコホオアカ複数を見ました。

クロハラアジサシ(撮影:簗川)
クロハラアジサシ(撮影:簗川)

ベニバト(撮影:山本様)
ベニバト(撮影:山本様)

最後は、亜種ホオジロハクセキレイやクロハラアジサシ、ヒバリシギなどを見て、宿入りしました。

 

2日目。
朝食前は、有志で宿周辺を回りました。雨の心配はありましたが、結果的には降らずにすみ、ツメナガセキレイや亜種ホオジロハクセキレイ、そして、カラムクドリやコムクドリ、亜種シマアカモズなどを見ることができました。

カラムクドリ(撮影:簗川)
カラムクドリ(撮影:簗川)

朝食後も再び宿周辺を回るも、特にこれといった種は見られず、観光を兼ねて日本最西端の西崎へ行き、亜種サンショウクイの小群を見ることができました。
続いて訪れた集落では、天気の変化が目まぐるしく、雨が降ったり止んだりの繰り返しで思うように探鳥はできませんでした。しかし、複数のコホオアカが見られましたし、セジロタヒバリの飛ぶ姿も見ることができました。

コホオアカ(撮影:山本様)
コホオアカ(撮影:山本様)

昼食を挟み、今度は北の集落へ。ムナグロの群れや亜種タイワンヒヨドリ、外来種のインドハッカなどを観察し、観光がてらティンダバナへも行きました。

タイワンヒヨドリ(撮影:簗川)
タイワンヒヨドリ(撮影:簗川)

この日の最後は、昨日最初に行った場所で昨日同様、キタヤナギムシクイ、ムジセッカなどを観察しました。

キタヤナギムシクイ(撮影:簗川)
キタヤナギムシクイ(撮影:簗川)

驚いたことにキタヤナギムシクイは2羽いました。「ヒューイ」という地鳴きも確認できました。ただ、ヒメクイナは現れませんでした。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

宮城県で冬鳥を楽しむ!
伊豆沼・蕪栗沼の水鳥と仙台湾の海鳥

Report by 田野井博之 / 2024年1月17日~20日

1日目
暖冬の影響で雪もなく、暖かい晴天の中でのスタートです。
ガン類のねぐら入りを観察するまで少し時間がありましたので、まずはカリガネを探すことにしました。毎年カリガネが越冬しているエリアへ行くと、すぐに家族と思われる群れを発見。晴天のおかげで、カリガネの特徴でもある金色のアイリングがとても綺麗でした。

田んぼで休むカリガネ

その後はガン類のねぐら入りを観察するために伊豆沼へ。観察ポイントに着いて周辺のマガンの群れをチェックすると、ハクガンが4羽混ざっていました。次第に暗くなり、16時30分を過ぎると次第にマガンの群れが沼へと戻り始め、日没後の17時頃にピークを迎えました。着水する際にヒラヒラと高度を下げる落雁と呼ばれる光景があまり見られなかったのは少し残念でしたが、無数のマガンが鳴きながら頭上を通過する光景は何度見ても壮観です!次々と帰ってくるマガンを見ていると、100羽を超すハクガンの群れも帰ってきました。マガンが湖面で鳴き交わす様子を見つつ、この日の観察を終えました。


2日目
夜明け前にホテルを出発し、ガン類のねぐら立ちを観察するために伊豆沼へ向かいました。曇天のため朝焼けの中での飛び立ちという光景には恵まれませんでしたが、ゴォーという音を立てて飛び立つマガンの群れに圧倒されます。

マガンのねぐら立ち


朝食後は昨日に続いてカリガネのいるエリアへ。この日もすんなりとカリガネが見つかり、前日よりも近い距離でじっくり観察することができました。

続いてはハクガンを探すことに。すると、こちらもあっさりと80羽ほどの群れが見つかりました。よく見ると、アオハクガン(ハクガンの青色型)も2羽混じっていました!ハクガンの渡来数の増加とともにアオハクガンの記録も増えてきていますが、まだまだ個体数も少なく観察も容易ではないので、とても嬉しい発見でした。

ハクガンとマガン
ハクガンに混じるアオハクガン(中央)

 

午後は蕪栗沼へ。堤防を歩きながら鳥を探します。沼にはオオハクチョウやヒシクイ、オナガガモのほか、毎年越冬しているヘラサギと宮城県では珍しいクロツラヘラサギも見られました。ヨシ原ではベニマシコやオオジュリンの鳴き声、そして低空を飛ぶチュウヒも見られました。

この日の最後は毎年シジュウカラガンの群れが見られているエリアへ。こちらも着いてすぐに80羽ほどの群れが見つかり、マガンとともに採餌する様子を観察することができました。

シジュウカラガン


3日目
当初の予定ではチャーター船で海鳥を見る予定でしたが、強風予報のため急遽予定を変更し、南三陸町の志津川湾へコクガンを見に行くことにしました。志津川湾はコクガンの餌となる海草のアマモが豊富なため、毎年たくさんのコクガンが越冬しています。
ポイントに到着すると、すぐに15羽ほどのコクガンを見つけました。ひたすらアマモを食べています。また、オオバンが食べるアマモのおこぼれをいただく労働寄生という行動もあちらこちらで見られました。海上を見ると、さらに200羽ほどのコクガン、ウミアイサやミミカイツブリ、ワシカモメなどが見られました。

コクガン

皆さんにコクガンを満足するまで観察していただいた後は、仙台近郊のカモ類が飛来する沼へ向かいました。今冬は暖冬の影響もあり越冬するカモ類は例年より少なめでしたが、マガモやオナガガモ、コハクチョウの群れのほか、ミコアイサやトモエガモを見ることができました。

 

ミコアイサ
トモエガモ

 

4日目
この日はツアーのメインでもあるチャーター船からの海鳥観察です!前日の強風も収まり、晴天の中での出港となりました。
まずは毎年ウミスズメやアビ類が見られるエリアに到着すると、この日もウトウやウミスズメの小さな群れ、アビ、アカエリカイツブリなどが見られました。そして、とても驚いたことにウミバトが出現!宮城県では何度か記録がありますが、仙台湾の奥部では初めての記録かもしれません。

ウトウ
ウミバト

ゆっくりと船を進めていくと、今度はアビ類の数百羽の群れが海面に浮いていました。ほとんどはシロエリオオハムでしたが、オオハムやアビ、そしてミツユビカモメも混じっていました。

オオハムの群れ(アビとシロエリオオハムも混じる)

その後もウミスズメやアカエリカイツブリ、アビ類を見ながら移動し、出港から3時間を過ぎたころ、ついにマダラウミスズメを2羽見つけました!この2羽は潜水して探餌していましたが、どんどん移動していき見えなくなりました。そこで、見えなくなった方へ船を進めていくと、次々とマダラウミスズメが出現!最終的には20羽をカウントしました。私の過去の観察では、1回の乗船で2羽か3羽が見られれば上出来という出現状況でしたので、これほどの数が見られるとは思いもしませんでした。仙台湾がマダラウミスズメにとって重要な越冬地であるということを改めて認識しました。

マダラウミスズメ

マダラウミスズメが予想外に多く見られた一方で、暖冬による影響からかクロガモやビロードキンクロなどの海ガモ類は例年よりもかなり少なめでした。

ビロードキンクロ

その後はウミスズメやカンムリカイツブリなどを見ながら帰路につき、無事にツアー終了となりました。4日間、大変お疲れさまでした。

 

この記事を書いた人

田野井博之 たのい ひろゆき
1985年生まれ。小学生の時に野鳥の観察を始める。東北地方を中心に鳥類調査に携わりつつ、関心のある海鳥やシギ・チドリ類、チュウヒなどを見るため全国各地へ。特に海鳥の識別や生態に強い興味を持ち、国内外を問わず観察を続けている。

クマゲラの棲む利尻島・礼文島とサロベツ湿原【後編】

Report by 今堀魁人 / 2023年5月14日~18日

3日目

早朝はホテル近くの公園でバードウォッチングです。探しに行きますが渡り鳥がそこまで入ってきていないのか鳥は少なく、途中街頭の上にモズのオスが止まっているのを見ながらホテルに戻りました。

モズ(オス)
モズ(オス)

朝食後は昨日とは別ポイントでクマゲラを観察します。到着し、カメラで撮影しようと準備をするとクマゲラの声が!静かにしているとオスが戻り、あっさりと抱卵交代をしてメスが飛び去っていきました。

クマゲラ抱卵交代
クマゲラ抱卵交代

昨日とのギャップにみんな驚きです。帰りには目の前でシマリスやゴジュウカラも姿を見せてくれ、楽しく撮影をしながら次のポイントへ。

シマリス
シマリス

次は島を一周回っていきながら小鳥を探していきます。途中立ち寄ったキャンプ場では離島ならではのマミジロキビタキがお出迎え。きれいなレモンイエローのお腹とたんぽぽとのコラボで皆さん熱心に撮影されていました。

マミジロキビタキ
マミジロキビタキ

その後別なポイントでノゴマを発見。チラチラと出たり入ったりを繰り返しながらなんとか撮影ができました。そんなノゴマを見たあとに別なポイントに立ち寄ると全く逃げないノゴマも発見!杭の上で座っていたのを見ると、もしかすると渡ってきたばかりなのかもしれません。

ノゴマ
ノゴマ

その後は北海道銘菓白い恋人で有名なオタトマリ沼へ。売店のソフトクリームを食べながら鳥を探していると何やら聞き覚えのある声が。探してみると、コイカルのオスです!偶然そこで採餌していたのでしょうが、慌てて全員を呼び撮影と観察開始です。高いところで採餌していたため見にくかったですが、途中から道路と同じ高さで観察でき、葉を丸めて食べる面白い採餌方法を見せてくれました。

コイカル(オス)
コイカル(オス)

その脇では満開のエゾノコリンゴでヒガラがごはんタイム。これまた美しい光景でした。

ヒガラとエゾノコリンゴの花
ヒガラとエゾノコリンゴの花

夕方は別なクマゲラポイントで再度挑戦です。じっとしながら、私とガイドさんは足元のネマガリタケを取りながら待っていると帰ってきてくれました。この木は枯れ木ということもあり見やすいですが、警戒心は今回のツアー中見たクマゲラの中でもダントツに強く、個体差でどれだけ警戒心が違うのかわかったかなと思っています。

クマゲラ抱卵交代
クマゲラ抱卵交代

ホテル帰宅後は宿のそばを歩く亜種マミジロツメナガセキレイをお客様の一人が発見し、各々観察しながらこの日は終了です。

マミジロツメナガセキレイ
マミジロツメナガセキレイ

4日目

利尻島最終日です。この日も早朝公園へ出かけますがめぼしい鳥はおらず。ウグイスがきれいな声を響かせていました。

ウグイス
ウグイス

午前中もう一度昨日のクマゲラのポイントへ。到着してから1時間ほど待つとメスが帰ってきてくれました。毎回そうですが、抱卵交代はたった数秒。一瞬の隙を逃さず撮影できたでしょうか?

クマゲラ抱卵交代
クマゲラ抱卵交代

午後にはフェリーに乗って礼文島へと渡ります。途中の航路ではウトウとアカエリヒレアシシギがお出迎えをしてくれました。アカエリヒレアシシギの群れにハイイロヒレアシシギがいないかと探しましたが残念ながら見当たらず。

アカエリヒレアシシギ
アカエリヒレアシシギ

入島後は島の北部をめぐります。走っていると道路脇に飛ぶ鳥が。車を停めてもらい確認すると、打ち上がったアマモにトウネンとアカエリヒレアシシギが集まっていました。きっと海藻の隙間にヨコエビなどの餌があるのでしょう。特に普段は水に浮いてばかりいるアカエリヒレアシシギの水かきを見られる貴重な機会となりました。

アカエリヒレアシシギとトウネン
アカエリヒレアシシギとトウネン

その奥には岩礁で寝ているゴマフアザラシが。時たま波を浴びていますが気にせず寝ている姿が可愛く、顔も見せてほしかったのですがあまりこちらは向いてくれず。シャイなのでしょうか。

ゴマフアザラシ
ゴマフアザラシ

道中ドライバーさんからレブンアツモリソウが咲いているとお話があり、急遽そのポイントへ連れて行ってもらいました。普段は6月上、中旬で咲くはずの花が今年の異常な暑さで5月に咲いたそうです。現場に行くと2~3輪だけ咲いているかと思ったら半分近くが咲いておりとても可憐な姿を見せています!フレッシュなレブンアツモリソウは貴重で、とてもいい出会いだったのではないでしょうか。

レブンアツモリソウ
レブンアツモリソウ

 

5日目

ツアーも最終日です。天気は残念ながら悪いですが外からは鳥の声が聞こえます。早朝はホテルの裏の山をちょっと散策していきます。歩いていると道路脇からうるさいと感じるほどの声量で鳴くコマドリの声が。探せど見つからず、数か所目でやっと樹上に止まる姿が。

コマドリ
コマドリ

観察しますがなかなか枝が被り見にくい場所に。そのうち移動してしまい、私達も先に進んでいきます。道路を歩いていると聞き覚えのある声とともに黒い影が。なんとクマゲラです!礼文島では推定生息数が10羽程度と言われており、撮影はできませんでしたが貴重な個体に出会えました。山に行くとまた近くでコマドリの鳴き声が聞こえます。そーっと下を覗くときれいな個体が鳴いていました!交代で観察と撮影を行いながら朝食の時間が迫り、後ろ髪を引かれながらこの場をあとにします。

コマドリ
コマドリ

ホテルに戻る途中、最後に残った1名のお客様とお話をしていると民家の木からアリスイの声が。声だけ聞いて見ないわけにはいかないので探しますが枝が混んでいてなかなか見つからない。ただ段々と声の位置が高くなり、よーく見ると最後は松のてっぺんで鳴いてくれました。

アリスイ
アリスイ

最後の観察場所もフェリーも濃霧に泣かされ鳥は見えず。早朝が最後のバードウォッチングとなりましたが今回のツアーでも様々な道北らしい、離島らしい鳥に会えるそんなツアーとなりました。

この記事を書いた人

今堀魁人 いまほり かいと
北海道紋別市出身。西遊旅行・バードガイド、ネイチャーガイド。幼い頃から野鳥や自然に魅了され、北海道を中心に野鳥・野生動物の撮影に没頭。まだまだ駆け出しの身ですが、生まれ育った北海道を拠点に、自然の中で暮らす野鳥の魅力をツアーを通して感じていただけるよう精進しております。ぜひ世界遺産「知床・羅臼」にも遊びに来てください!

クマゲラの棲む利尻島・礼文島とサロベツ湿原【前編】

Report by 今堀魁人 / 2023年5月14日~18日

1日目

初日は稚内空港からスタートです。最初は空港そばのメグマ沼へ。観察していると夏の北海道を代表する鳥のひとつ、ノビタキとツメナガセキレイがお出迎えしてくれました。少し距離はありましたが、幸先の良いスタートです。

ツメナガセキレイ
ツメナガセキレイ

サロベツ湿原に向かうと、寒さと風の影響かほとんど鳥の姿は見えず。入り口でベニマシコのメスがヤナギを啄んでいる姿を全員で観察し、声は聞こえど姿を探す難しさを体感できました。

ベニマシコ(メス)
ベニマシコ(メス)

その後移動中には酪農家の家の脇からチュウヒが突然出現!
きっとこの近くで繁殖しているオスのチュウヒでしょう。ここ近年急激に数を減らしているチュウヒ。無事に子育てできることを願うばかりです。

チュウヒ(オス)
チュウヒ(オス)

夕方は兜沼へ。駐車場そばではカケスが姿を見せてくれました。北海道は本州の亜種カケスと違い、亜種ミヤマカケスで可愛い顔をしていることもあり、人気の野鳥です。なかなかうまく姿を見せず少し苦労しましたが、無事皆さん観察できたようです。

ミヤマカケス
ミヤマカケス

さて移動しようと思ったら今度は地面を歩く鳥が。なんとヤマシギです!ここでは初めての出会い。いてもおかしくない環境ですが、夕方で人の出入りも少なかったためかペアで行動し、最後まで比較的近くで観察・撮影させてくれました。

ヤマシギ
ヤマシギ

 

2日目

本日はこのツアーのメインとなるクマゲラを求めてフェリーで利尻島へ。航路では鳥の影が薄く、序盤にシロエリオオハムと遠くにウトウがチラホラと飛ぶだけ。

シロエリオオハム
シロエリオオハム

着岸直前には利尻では必ず見られるウミウのコロニーを見ながらいざ入島!ガイドさんの車に乗せてもらい、ポイントへと移動します。

ウミウコロニー
ウミウコロニー

ポイントへ歩いて到着し、息を潜め待っていると目的のクマゲラが穴から顔を出しました。前頭部が黒いためメスのようです。

クマゲラメス
クマゲラメス

この時期は抱卵中のため、最小限の影響で住むよう配慮しながらの撮影です。基本クマゲラは1時間半から2時間の感覚で抱卵交代を行っており、2時間待てばオスが帰ってくるだろうと待っていましたが2時間経っても現れず。そのうち雨も降り出しますが一向に声も気配もしません。これ以上待つのは人間も限界でかつクマゲラにも影響を与えてしまうということで今日は撤退です。

クマゲラメス
クマゲラ(メス)

途中目の前をうろちょろしてくれたヒガラが一時待ち時間を楽しませてくれましたが、クマゲラの全身見る機会は明日にお預けとなりました。

ヒガラ
ヒガラ

 

この記事を書いた人

今堀魁人 いまほり かいと
北海道紋別市出身。西遊旅行・バードガイド、ネイチャーガイド。幼い頃から野鳥や自然に魅了され、北海道を中心に野鳥・野生動物の撮影に没頭。まだまだ駆け出しの身ですが、生まれ育った北海道を拠点に、自然の中で暮らす野鳥の魅力をツアーを通して感じていただけるよう精進しております。ぜひ世界遺産「知床・羅臼」にも遊びに来てください!

秋色の佐渡島に舞う朱鷺色トキを狙う

Report by 戸塚学 / 2023年10月9日~12日

1日目 新潟 

夕方までに各自で新潟駅前のホテルにチェックインしていただきました。17時30分にロビーに集合をしていただきミーティングを行いました。ミィーティング終了後は各自で食事に行っていただきました。

2日目 佐渡島

早朝5時と5時20分組に分かれてタクシーでフェリーターミナルに向かい現地で合流してから佐渡島に向かいます。天気予報では「雨、所によっては雷雨」だったのでフェリーが出るのか心配しましたが、天気は穏やかで海況も穏やか。無事佐渡島に到着しました。下船後は専用車でトキを探しに出かけます。まずはトキ交流館周囲の田で探しますが、見当たりません。引き続きいつもよく見かけるエリアを探すと2~6羽の群れをよく見かけますが、群れていることもありなかなか近づけません。群れの中に警戒心が強い個体がいるとすぐに飛ばれることが多くなるからです。少し距離があるものの比較的落ち着いついている群れを見つけては撮影をすることができました。

 

 

途中もの凄い大雨が降り「天気予報が当たっている」と実感。せっかくなのでトキと雨を高速シャッターとスローシャッターで撮影していただきました。突然雨が降り出したり晴れたりするので「虹」に期待するも出なかったのが残念。夕方はドライバーさんが「以前ここに集まってねぐらにしていた」という場所で待つもダメだった。時間になったのでホテルに戻りました。

 

 

 

3日目 佐渡島

天気予報が外れて?晴れです。渋滞を避けて田んぼ道を進むと朝露に輝く草がとてもきれいなのですが・・・主役のトキがいない、残念。トキの警戒心は やはり結構強いのでのんびりしている群れを見つけて待ちます。狙いは飛び立つ姿です。しかしトキはこの時期群れになる習性があるので、私たちが撮影している群れの中にあちこちから飛んできます。それと同じようにそこから飛び立つ個体も多く、約2時間しっかりと楽しむことができました。

 

 

 

 

 

ドアップは撮れませんがこれはこれでいいシーンをたくさん撮れるので今後は無理はせずこの作戦に切り替えて撮影を試みるようにしました。ドアップばかりがいい写真ではないし、今のカメラは高画素なので後でトリミングをすればいいのである。お昼ご飯を食べてから冬に良くトキが集まるエリアに行きますが、見つかりません。どうやら秋はこちら周辺の田はあまり使わないのか?まだ稲刈りや圃場整備のせいか?わかりませんがこちらをパスすることにしました。さて今回良くトキを撮影できる場所へ移動すると、遠くの神社の森にある立派な杉の木の枝に白い点が2つ。車を停めてもらい双眼鏡で見るとトキです!ようやく枝とまりのトキです。早速車を近づけていただき、青空バックでペアのトキをしっかりと撮影していただきました。

 

 

 

 

約1時間「ぐぁ~」と鳴き出したので、「飛ぶかも!狙って」とアドバイスをして飛ぶ姿も撮影できました。

 



 

冬にねぐらにしていた場所へ覗くと・・・いた!8羽いた。もうねぐら入りしているとは思わなかった。写真的にはあまりいい状況ではないがとりあえず撮影をしてもらいます。なんだか今日は凄いぞ。こういう日はやたらと当たるので次の場所に移動してみると、まもや8羽の群れがいる!これはここで待って撮影するしかありません。しかしここで日没まで待つのはもったいないので違う場所へ移動を始めるとドライバーさんが立派な杉の大木の梢にとまるトキを発見。早速移動をして撮影をしていると畑仕事をしているおじぃちゃんが「毎日夕方に5~6羽来るよ」と教えてくれた。

 

 

さて光に赤味が増してきたので先ほどの群れの場所に戻ると・・・いない!せっかく夕陽に色づく紅のトキが撮れると思ったのに。その時参加者が車の横にいる!と言うので見ると逆光の二番穂の中にペアがいた。気がつかずに近くまで来てしまったようで、ゆっくりと車をバックで移動してもらい狙ってもらいます。私もファインダーを覗くと・・・輝く2番穂の上に輝く白い糸がたくさん風になびく?なんと蜘蛛の糸がいっぱい引っかかっていっるのだ!「蜘蛛の糸が写るように撮って!」と叫ぶ私の言葉をみなさん「雲の糸???が写るように」と聞こえて「なんのこっちゃ」と思ったようですが途中から気がついたようで無事全員撮ることができました。

 

 

撮り終わるのを待っていたかのように2羽とも飛び去ると周りにトキの姿が見られなくなっていた。どうやらこの時間前にみなねぐら入りしてしまったようだったので、私たちも日没と同時に終了となりホテルに向かおうとすると、渡ってきたばかりと思われるコハクチョウの群れとムナグロの群れに遭遇して堪能することができました。大当たりな1日でした!

 

4日目 佐渡島

本日は快晴!みんな昨日までしっかりと撮れているので余裕の表情ですが、それでも最後の最後まで撮影をします。昨日と同じように落ち着いた群れを探し、待ちの撮影です。群れが離れたり、飛び去ったら移動開始でまた探すというパターンで撮影を楽しみました。1羽のトキがこちらに寄って来るのを待っているとドライバーさんが「前、前、たくさんのトキが飛んでる!」と叫ぶので見ると22~25羽のトキの群れが飛んで行きます!

 

 

とりあえず下に降りた位置をドライバーさんは確認すると「たぶんあそこらへんだと思う」と車を走らせてくれました。そして到着すると12、13羽のトキが広い田にあちこち散らばっています。ここでも待ちの撮影をしているとトキの群れに向かう車が?「飛ぶから狙って」と声をかけると6羽のトキがこちらに向かって飛んで来て車内は軽くパニック(笑)トキを飛ばした車はただ単に通過する際に飛ばしただけでしたが、私たちには超ラッキーな出来事でした。その後も時間いっぱい、おなかいっぱいトキの撮影を堪能してフェリーに乗り込み無事終了しました!

 

 

 

[撮れた鳥]
トキ・コハクチョウ・マガン・ヒシクイ・ノスリ

[見られた&声を聞かれた鳥]
キジ・カルガモ・マガモ・コガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・オシドリ・キジバト・カワウ・チュウサギ・ダイサギ・アオサギ・クサシギ・ムナグロ・ウミネコ・トビ・チョウゲンボウ・アカゲラ・モズ・カケス・ハシボソガラス・ハシブトガラス・シジュウカラ・メジロ・イソヒヨドリ・スズメ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・カワラヒワ・マヒワ・ホオジロ・タヌキ

 

 

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

秋の奄美大島 アカハラダカの渡りと奄美固有種【後編】

Report by 簗川堅治 / 2023年9月21日~24日

3日目。
昨日に引き続きアカハラダカの渡り観察です。風が出てきました。期待できるか?すると遠くに20羽。次、20羽。さらに50羽旋回上昇しています!そして、群れの一部がついにこちらへ。近距離、そして頭上を次々と、あっという間に通り過ぎていきます。感動の瞬間!しばらくし、今度は200羽の鷹柱。さらに増え300羽、最終的には600羽の鷹柱になりました!圧巻!

アカハラダカの鷹柱(撮影:上山様)
アカハラダカの鷹柱(撮影:上山様)

アカハラダカ(撮影:簗川)
アカハラダカ(撮影:簗川)

アカハラダカ幼鳥(撮影:簗川)
アカハラダカ幼鳥(撮影:簗川)

結局、この朝は合計1,000羽の渡りを見ることができました。

気分が高揚した中、観察の森へ向かいました。またしても到着後に雨。どうにもうまくいきません。アマミイシカワガエルをまた確認し、雨が上がったところで探鳥スタートです。アカヒゲ待ちをするも、今日も出ず。ルリカケス数羽を見たにすぎませんでした。

 

昼食をとりに一旦、観察の森をあとにし、昼食後、再び観察の森へ。

観察の森到着後は自由時間とし、それぞれ過ごしてもらいました。ズアカアオバトとアカヒゲは声のみでしたが、みなさん、(オーストン)オオアカゲラ、(アマミ)ヤマガラ、(アマミ)シジュウカラの姿は見れたようでした。

オーストンオオアカゲラ(撮影:K.I様)
オーストンオオアカゲラ(撮影:K.I様)

 

4日目。
最終日です。この日は朝から観察の森へ行きました。未だよく観察していないアカヒゲやオーストンオオアカゲラ、オオトラツグミに最後の挑戦です。到着早々、何人かの方がアカヒゲを複数羽見れたようです。

アカヒゲ(撮影:K.I様)
アカヒゲ(撮影:K.I様)

やはり朝は出がいいですね。しかし残念ながら、オーストンオオアカゲラやオオトラツグミは見れませんでした。

続いて、別の場所でルリカケスを狙うもダメでした。海岸も回りましたが、いい鳥には出会えないまま時間となり、空港へ向かいました。

心配していた台風も来ず、予定通りアカハラダカの渡りはばっちり観察でき、鳥以外の奄美固有の動植物を満喫した旅になりました。参加者のみなさん、お疲れ様でした。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!