1日目(2月4日)新潟
予定通りに集合完了をしたので専用車でトラフズクのポイントへ移動しました。今日は何羽いるのかな?とワクワクしながら探すと5羽がいましたが・・・問題はどれも顔がはっきりと見えない。少しだけ葉のすき間から顔が見えるポイントを伝え、違う場所を探しに行くが残念ながら他には見当たらなかった。目の前にお目当ての鳥がいるのに撮れないという悔しい結果に終わりました。
引き続き瓢湖へ移動してカモ・ハクチョウを狙ってもらいます。
「珍しいカモはいますか?」いう質問に「月曜日はアメリカヒドリがいたのですが探しましょう!」と言って探すがいない!どこへ行ったのやら。ミコアイサ・ヨシガモもいるはずだがこちらも見つけられず。雪が激しく降る中苦戦が続きます。15時のエサの時間になりカモたちが飛んで来るシーンが撮れるので狙ってもらいました。
初日の2か所がイマイチで申し訳ないのですが、明日に賭ける!という事でホテルに戻りました。
2日目(2月5日)佐渡島
昨夜の雪が気になったが、外を見るとそれほど積もっていない。それでも空はどんよりと曇っているのは仕方ないか。フェリーターミナルへ行くと波が高いのでジェットホイルが全便欠航になっている。私たちが乗るカーフェリーは出航するのでほっとする。波が高いのでどれほど揺れるかと心配したが、意外と大したことがなかったがそれでも15分遅れの到着となった。
佐渡島ではすぐに専用車に乗り込み、昼食はコンビニで買っていただき食べながらトキを探すスタイルでスタート。佐渡の田は昨夜の雪でがっちりと雪化粧されていた。これはまずいかな?と思ったがすぐに見つかった。ほっとしたのもつかの間、すぐに飛ばれてしまった!周辺を探すと車の近くから飛び立った1羽がいたので車を停めて観察すると、車の後ろに降りたので一旦Uターンできる場所まで移動して再度近づく。たまたま民家の植え込みがブラインドになり過去最高の近さで、それもいつの間にか、もう1羽増えていて2羽になっている。なんともラッキーとしか言えないがゆっくりとリラックスした姿の撮影を堪能できた。
その後は違う個体を探すが見つからない。ここでダメならもう1度さっきの近かった場所へ行く予定でいたが、いた!それも6羽。撮影していると三々五々飛び立ち川向うへ行ってしまった。そんな時運転手さんが「こっちに向って来るよ」というので車内から見ていると木の枝にとまった。それを撮影していると先ほど飛んで行った場所から同じ場所にどんどん飛んで来て木の枝にとまった!木の枝には雪が積もりそんな姿を撮影できるなんて。
1時間ほど撮影しただろうか?皆さん満足したようなので夕方ねぐら入りする前に飛ぶポイントへ移動開始。現地ではどういう感じで撮影ができるかと説明して待つこと1時間。まず2羽が飛んで来て杉林に消えていった。その後も次々と飛んで来ては杉林に消えてゆく!みなさん何とか飛翔する姿を撮影できたようでホテルへ向かう。それにしても半日でここまでいい状況で撮れるとは!やばいぜ(笑)
3日目(2月6日)佐渡島
天気予報通り・・・吹雪いている。専用車に乗り込みトキの多くみられる田を巡るが、ブリザードとホワイトアウトでお手上げ!運転手さんのことを考えると申し訳なくて仕方ない。トキたちも田が雪に覆われエサが採れないようで姿が見えない。一旦車を停めてどうするかを聞いてみて、とりあえずはトキ交流会館で飛んでいるトキを狙うことにする。ここはかろうじて風が弱く、午前中は飛翔する姿を3度ほど撮影することができた。
両津港近くの田にもトキをよく見ると運転手さんが言うのでそこを廻ってもらうがダメだった。食事をとっている時は空が明るくなり雪も止んだので再び田を廻ろうと走り出すと・・・またしても猛吹雪&ホワイトアウト!なんとなく運転手さんに罰ゲームを与えているような感じになる。
雲間から日差しが出てきた時に田の中のトキを見つけたが数分で飛ばれてしまった。近くにノスリもいたがこちらは車を停めたとたん飛んでしまった。別のコースで走り出すと車のすぐわきからキが飛び立った!車を停めて観察していると私たちの後ろの田に入ったのでUターンをからして近づくと、昨日と同じ民家わきの小さな田にいた!今回もあまり警戒しない個体のようでしっかりと撮影することができた。
その途中に何か赤っぽい鳥が現れたのでモズかなと思ったらハチジョウツグミで私はもっぱらこちらを撮影してしまった(笑)夕方は昨日と同じポイントでねぐら入りする姿を狙って終了した。とんでもない天気でどうなるかと心配したが無事撮影もできてよかった!
4日目(2月7日)佐渡島
昨日から天気予報というか、海上の波が気になっていたが朝一番で佐渡汽船の運行状況を確認するとすべて運行予定になっていてほっとする。朝一は昨日の雪と風で田はしっかりと雪に覆われ、餌場となる場所は見当たらない。それでもすべてのコースを見回ってトキを探す。ここにいなければ、どうしようと考えていた場所にいた。1羽が飛び立つとその近くの木の枝にとまっている。数えると4羽だ。よく見ると谷の奥に1羽が採餌をしていた。合計5羽。車を少しづつ移動してもらい枝かぶりにならないように撮影をしてもらう。そろそろいいかな?と思った時にトビが群れでとまっている場所に突っ込みトキを飛ばした!おかげで飛翔する姿も枝にとまる姿も撮影することができた。
皆さんが飽きるまで撮ってもらってから、夕方に行くポイントへ移動してここで時間いっぱいまで粘ってもらうことにする。しかし今日はあまり飛んでくれず残念な結果となる。ただし両津港に行く途中の田にもよくいるので帰り道移動しながら探すと1羽いたので最後のダメ押しの撮影をしていただき無事撮影は終了となりました。ジェットホイルに乗り新潟港に到着した後ここで2名の参加者と別れ、私を含め3名で新潟駅へ専用車で移動して終了となりました。
この記事を書いた人
戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員