秋の石垣島でアカハラダカ・カンムリワシ・ムラサキサギを狙う【後編】

Report by 戸塚学 / 2024年9月24日~27日

3日目

朝はまずホテル近くの田んぼを巡りますが・・・シギやチドリが少ない。どうやら抜けた感じです。今日もカタグロトビには出会えませんでした。続いてズグロミゾゴイのポイントへ行きますが、成鳥2羽はまたしても奥へ姿を消してしまいました、残念。展望台へ向かう途中凄い雨が降って来て「いけるかな?」と思いましたが到着すると止みました。すごいぜ参加者!

 

空は雲に包まれ時々アカハラダカは群れをつくりますが、こちらには来ません。時々ハヤブサやチョウゲンボウが通過するのみです。ここでヒマラヤアナツバメが飛び回っていて展望台の全員で狙うのですがこれが超手強い!そんな中1羽、2羽と近くに飛んで来てくれる個体を撮影できました。1度だけ頭上を群れが飛んでくれただけでもラッキーだったかな?その後は田んぼを廻りますが・・・鳥がいません。ようやくムラサキサギの幼鳥がいたので撮影することができました。午前中ラストはホテル近くの公園で撮影ですが、ムクドリ類はさっぱりでしたが芝生のツメナガセキレイを撮影して終了となりました。

ヒマラヤアナツバメ
ヒマラヤアナツバメ

夕方はまた田んぼ巡りでカタグロトビがよく見られるというポイントへ歩いて探しますが見つからない。代わりにヒタキ類がかわいい姿を見せて撮影させてくれました。問題は小鳥たちと入れ替わるようにシギやチドリがぐっと減ってしまいさみしい限り。またしても折れそうな心で鳥たちを探していると水路の前にカンムリワシ成鳥が「ごろり」ととまっていたのでがっつり撮影してもらった。動きが全くないので別の生き物を探すとすぐにムラサキサギが見つかりこちらも撮影してもらうが動きが無いので、ズグロミゾゴイのポイントへ。なんと1羽だと思った幼鳥が2羽いてしっかり撮ることができました。残念なのは、成鳥。さすがに数のプレッシャーなのだろう、すぐに引っ込んでしまった。最後はホテル近くの田んぼでシギやチドリを狙った後、公園でムクドリたちを探すがこちらは静かすぎて鳴き声を聞くこともなく見つけることができなかった。

アオアシシギ
アオアシシギ
ヒバリシギ
ヒバリシギ
「ごろり」ととまっていたカンムリワシ成鳥
「ごろり」ととまっていたカンムリワシ成鳥

4日目

とうとう最終日まで雨にたたられることなく過ごすことができた!まずはホテル近くの田んぼに行くと昨日よりもシギやチドリが入っていたので撮影をしてもらう。カタグロトビを探すが見つけられなかった、残念!引き続きズグロミゾゴイのポイントへ行くと成鳥と幼鳥がいたのでゆっくり近づくと3人目までは良かったが、4人目で飛ばれてしまった。できるだけ姿勢を低く近づいたがやはり数のプレッシャーは何ともならない。

風は北東、天気は晴れ。これはいいぞと期待を持って展望台に上がるとすでに140羽が渡ったという・・・これは期待が!しかしなかなか飛ばない。困ったことに雲の中から現れるので気がつけば頭上。10時に終了する予定を11時まで伸ばしたが・・・結果はだめだった。

ふたたびカタグロトビを探すが見つからない。周辺の田んぼも何もいない。最後の最後の悪あがきで空港近くの田んぼへ向かうと小型のシギたちがいたが、早苗に紛れてよくわからない!ジシギ(たぶんチュウジシギと思われる)を何とか撮影して空港へ向かい終了しました。

カタグロワシに関しては残念でしたが、メインにしているカンムリワシ・ムラサキサギ・ズグロミゾゴイ・アカハラダカはとまり、単体飛翔、タカ柱としっかりと撮影で来たし、夜はリュウキュウアカショウビン・ズグロミゾゴイ・リュウキュウコノハズク・リュウキュウアオバズクそしてオオクイナのオス成鳥まで撮れたので100点と言ってもいいと思いました。

リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ

 


撮影できた鳥 

ズグロミゾゴイ・アマサギ・ダイサギ・チュウサギ・コサギ・アオサギ・ムラサキサギ・カルガモ・アカハラダカ・カンムリワシ・ミサゴ・ハヤブサ・チョウゲンボウ、コチドリ・トウネン・ヒバリシギ・アカアシシギ・アオアシシギ・コアオアシシギ・キアシシギ・イソシギ・セイタカシギ・クロハラアジサシ・リュウキュウコノハズク・リュウキュウアオバズク・リュウキュウアカショウビン・ツメナガセキレイ・キセキレイ・エゾビタキ・コサメビタキ・サメビタキ・ヒマラヤアナツバメ・シロハラクイナ・(ヤエヤマオオコウモリ)

 

見られた&声が聞かれた

バン・ジシギSP・リュウキュウキジバト・チュウダイズアカアオバト・ツバメ・サンショウクイ・リュウキュウヒヨドリ・スズメ・セッカ・オサハシブトガラス・リュウキュウメジロ・シロガシラ

 

その他

ヤエヤマオオコウモリ

 


 

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員