冬の道東を撮る【後編】

Report by 戸塚学 / 2025年2月16日~21日

4日目 

風連湖が結氷していないので、宿前での撮影ができない&バードテーブルにシマエナガも来ないという事で朝食後から港周りです。まずはチシマシギが見られるポイントへ行きますが、ゴマフアザラシが出ただけで見つかりませんでした。それにしてもチシマシギのポイントは遠くて撮影は不可能でしょう。

切り上げて移動を始めると、オオワシとオジロワシが行ったり来たりする海岸があり、ここに車を停めて撮影を始めると雲間から太陽が出て青空バックで撮れました。これはラッキーでした!移動をすると小さな港の奥の池にカワアイサとヨシガモがいたので撮影のためにUターンをすると、見えないところにオジロワシがいて池上空を低く飛ぶと・・・みんな飛ばされてしまった。残念。納沙布岬はハイドが工事中で入れないのでヒメウの集まる岩でヒメウを撮影しました。

ヒメウ
ヒメウ

ここからは海ガモを探して港巡りです。まずは歯舞漁港へ行くと・・・カモが少ない!いつもなら港が凍っていてカモたちがぎゅっと集まっているのですが開放水面なので散らばっています。港の一角にホシハジロの群れを見つけると、ドライバーさんが「オオホシハジロのメスがいる!」と教えてくれましたがみんな首を背に突っ込んで寝ているので顔が見えない!約30分粘りようやく顔を出してくれた時にその姿を確認できました。しかしシノリガモ、クロガモ、ウミアイサは見られたのですが遠くて歯が立ちません。

オオホシハジロ
オオホシハジロ
シノリガモ
シノリガモ
クロガモ
クロガモ

引き続きいつもはコオリガモが90%の確率で近くで撮れる花咲漁港へ行くが・・・ダメだ、数が少ないし遠い。それでもコオリガモは何とかゲット。これは決して成功と呼ぶには悔しい結果だ。

コオリガモ
コオリガモ

この後は屈斜路湖に向かい宿に入る前にオオハクチョウを狙うのですが、強風のため寒い寒い。それでも高い波に立ち向かい波しぶきを上げるオオハクチョウを撮影することができました。

波しぶきを上げるオオハクチョウ
波しぶきを上げるオオハクチョウ

ここから養老牛温泉へ移動。養老牛「湯宿だいいち」は食事も温泉も施設もゴージャスなのですが、インバウンドの人でごった返し。シマフクロウが出れば近いが、場所が狭くて厳しい。参加者のみなさんには自由参加にしてもらい、私は0時まで付き合いましたが出現はありませんでした。結局1名だけ4時まで粘ったようですが、1時に1度出ただけとのことでした。

5日目

朝食前と朝食後に宿の中からエサ台の小鳥を狙ってもらいます。ここでアオシギに期待をしたのですが、残念ながら出現はありませんでした。それでもミヤマカケス、アカゲラ、シメ、カワガラス、シロハラゴジュウカラは撮れたと思います。

ミヤマカケス
ミヤマカケス
カワガラス
カワガラス

その後は走古丹へ向かう途中、別海の1本松にとまるオジロワシのペアを撮ることもできました。走古丹を進むとコクガンの群れがいて飛ぶ姿を撮れました、晴れていたらよかったのに悔しい!先端部でユキホオジロとハギマシコの情報があったので向かうとユキホオジロの群れがいました!しかし近づけず一部の方が何とか飛翔する姿を撮ることができました。

コクガン
コクガン

そのポイント近くにやたらとワシたちが集まっていたので一番近いワシに寄ってもらうとなんと!成鳥と若いオオワシがフレッシュなゴマフアザラシを一心不乱に食べていてしっかりと撮影することができました!こんなシーンは滅多にないので超ラッキーでした。

ゴマフアザラシを食べる成鳥と若いオオワシ
ゴマフアザラシを食べる成鳥と若いオオワシ

戻る途中にもユキホオジロがいましたが近づけずに撮影はできませんでした。野付半島でナラワラを過ぎたあたりで車から異音が・・・パンクをしたのでタイヤ交換をしましたが、夜はは羅臼でシマフクロウの撮影なので、先に進むことを断念してゆっくりと羅臼に向かいました。宿で早めに食事を摂り17時出発でワシの宿の小屋へ向かいますが、ここもすごい人。それでもシマフクロウは18時30分から出てくれ撮影ができました。合計3回出てくれましたが、3回目は車の上の電柱にとまったままで私たちが下を歩いても逃げないのには驚きました。

シマフクロウ
シマフクロウ
シマフクロウ
シマフクロウ

6日目 

流氷は来てませんが5時40分の早朝便で出航します。船は沖には行かず周辺で待機します。これは港の近くだと波の影響が出にくいからです。紅くなる空と絡めて飛翔したり、魚を掴む姿を撮影します。また月も出ていたので月を絡めての撮影ができました。日があがり明るくなると今度は順光側でワシたちの飛翔を撮影してもらいました。また山側の大木にとまる「ワシのなる樹」も撮影してもらいました。

月とオオワシ
月とオオワシ
オジロワシ
オジロワシ
「ワシのなる樹」
「ワシのなる樹」

本来なら流氷の上の姿を狙えるのですが、氷が無いので仕方がない。しかし岸壁に積もった雪の上にワシたちがとまっているので「疑似流氷」撮影を楽しんでもらいます。これのいいところは二階席に上がるとワシたちを目線で撮影ができるところです!

雪の上にワシの群れ
雪の上にワシの群れ

時間になったので港に戻り、宿に戻って朝食です。朝飯前の仕事をしたことと、思った以上にいい撮影ができたことでみなさんおいしく食べられたようです。朝食後はワシの宿も前でカワガラスを撮影しながらヤマセミに期待をしましたがこちらは出ませんでした。港でカモ類が撮れないかと探しますが、やはり数が少ない&遠い!しかし岸壁でワシたちにエサを与えていたことでこちらに向かって来る姿を堪能することができました。

向かってくるオオワシ
向かってくるオオワシ
オオワシ
オオワシ

帰路、中標津町でラーメンを食べてから空港に向かい無事終了となりました。
みなさまご参加ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

撮れた生き物
オオハクチョウ・オオホシハジロ・シノリガモ・クロガモ・コオリガモ・ホオジロガモ・カワアイサ・ヒメウ・アカエリカイツブリ・タンチョウ・マナヅル・オオセグロカモメ・シロカモメ・ワシカモメ・コクガン・オジロワシ・オオワシ・エゾフクロウ・シマフクロウ・コゲラ・アカゲラ・シジュウカラ・ハシブトガラ・モズ・シロハラゴジュウカラ・シマエナガ・カワガラス・セグロセキレイ・ホオジロ・ハギマシコ・ベニマシコ・シメ・ミヤマカケス・キタキツネ・ゴマフアザラシ・エゾシカ

観察できた生き物・聞かれた鳥
ヨシガモ・ヒドリガモ・マガモ・ハシビロガモ・オナガガモ・ホシハジロ・スズガモ・キンクロハジロ・キジバト・ドバト・ウミウ・カワウ・オオバン・ハマシギ・トビ・ノスリ・ハシブトガラス・ハシボソガラス・ヒガラ・ツグミ・ハイイロチュウヒ・モズ・ホオジロ・カンムリカイツブリ・ミンク

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員