初夏のみちのく山形 海から山まで-目指せ100種!【2023】

Report by 簗川堅治 / 2023年6月3日~6日

山形県を一周し、初夏の鳥たちをできるだけ多く楽しむツアー、昨年に続き第二弾です。

 

1日目。出発はガイドの簗川の地元・天童市です。まずは「こんな所で?」という場所でコチドリを観察……しようと思ったらお留守。待っている間に飛んできましたが、通過しただけ。続いては神社へ。沼のほとりで朝をとるヨシゴイを探す前に、コムクドリの巣を発見!忙しそうに給餌する♂♀を観察しました。ヨシゴイは結局現れず。今度は違う神社で巣立ちまであとわずかのチョウゲンボウを観察かわいい!また移動して、こちらでも巣立って大きくなったケリの親子を観察。バンもいました。

チョウゲンボウ
チョウゲンボウ

今度は越夏中のキンクロハジロをゲットしようとしたら、これまたお留守。でも、繫殖しそうなカンムリカイツブリやヒナがいるカイツブリを観察しました。またまた移動です。とある河川へ到着し、繁殖中のヤマセミを観察しました。♂♀で餌を運んでくる様子を観察できました。

ヤマセミ
ヤマセミ

最後はこれまた別の場所でトラフズクの親子を観察しました。この夜、宿周辺でフクロウとヨタカの声を追加し、この日は39種の確認でした。

トラフズク
トラフズク

 

2日目。早朝探鳥でアカショウビン、キバシリ、そしてオオアカゲラを狙います。しかし、それどころか、他の鳥もあまり鳴いておらず閑古鳥状態。結局、キバシリとアカショウビンは声のみ、オオアカゲラはそれらしい声は聞こえましたが確認まで至らず。他、ノジコやコサメビタキ、コガラ、ニュウナイスズメなどを確認して朝食の時間となりました。

モリアオガエルの卵塊
モリアオガエルの卵塊

朝食後は河原ではカワガラスやサシバを確認しました。続いては、ちょっと難関のコジュリンとオオジュリン、そしてアリスイに挑戦。コジュリン、オオジュリン、アリスイは声すらせず。他、コヨシキリやホオアカを観察しました。

探鳥風景
探鳥風景

さらに増やすべく、田んぼなどを回るものの芳しくなく、そうこうしているうちに雨が降り出しました。車内からオシドリ、コアジサシなどを追加しました。昼食を挟んで、強風の中、ダイサギとアオサギのコロニーを観察し、今度は越夏中のキンクロハジロ、オナガガモ、カワアイサを見つけました。ミサゴもやってきて、魚をゲット!

ミサゴ
ミサゴ

今度は海へやってきました。夏は難関のウミウを探すもダメ。遠くからミサゴの巣を見ました。林ではチゴモズを比較的あっさりと観察できましたが、ノスリが営巣しているのか、我々のあとをしつこく追いかけてきて、威嚇の声を上げていました。

チゴモズ
チゴモズ

この日、最後はシロチドリを確認し、38種を新たに加え77種となりました。2日目で80種くらいいかないと、100種達成は厳しいところです。

 

3日目。この日は移動時間が長い部分があるため、あまり数を増やせないのが難点です。まずは山形県でカンムリカイツブリの繫殖が初めて確認された場所へ。カンムリカイツブリがいたくらいで、他はパッとしなかったため、散策路へ移動しました。しかし、ここもパッとしませんでした。隣の池へ移動です。越夏中のヨシガモを発見!さらに目の前でシマセンニュウのさえずり!貴重な2種追加です。その後、林へ移動しましたが、ガスってダメでした。

朝食後は、コシアカツバメやハヤブサ観察し山間部へ。ここでサシバ、クマタカを観察しました。

コシアカツバメ
コシアカツバメ
ハヤブサ
ハヤブサ

話のタネですぐ隣の家が新潟県という珍しい県境を見ながら一旦、新潟県に入り、グルっと回って再び山形県内へ入りました。ブッポウソウを待ちます。つがいと思われる2羽を無事、観察できました。ニュウナイスズメも追加。

ブッポウソウ
ブッポウソウ

さらに移動して湿地帯で山形県でもっとも見づらく、絶滅危惧種筆頭のセッカを探しましたが、風が強かったせいか、外しました。この日の最後は、急きょ予定を早め亜高山帯へ行くものの、強風で全然ダメでした。観光名所の「蔵王のお釜」を見て、宿へと向かいました。

 

4日目。いよいよ最終日です。昨日のリベンジで朝食前に亜高山帯でビンズイ、ホシガラス、ルリビタキ、アカハラ、クロジなどを順調に追加しました。

クロジ
クロジ

朝食後は昨年、山形県で初めて繫殖が確認され、今年も繁殖中のジョウビタキを観察。平地へ移動し、アオバズク、そしてチゴハヤも追加。

ジョウビタキ
ジョウビタキ
アオバズク
アオバズク
チゴハヤブサ
チゴハヤブサ

さらに移動し、クマタカを待ちながらお昼にしましたが、残念ながら現れず。イカルチドリやコチドリを観察し、最後は抱卵中のヨシゴイを追加し、すべての行程を終えました。

 

結果は、昨年を1種上回る105種でした!

 

せわしない日程でしたが、たくさんの鳥を観察することができました。ありがとうございました。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

韓国BIG3 ヤイロチョウ・ヤマショウビン・ ワシミミズク撮影&観察【その2】

Report by 戸塚学 / 2023年5月28日~6月2日

 

6月1日 5日目 晴れ時々曇り (Big3 ヤマショウビン)

本当は早くからヤマショウビンのポイントへ行きたかったが、朝食時間と渋滞の関係で9時出発、10時30分着となった。ここは朴さんが下見に来た時ヤマショウビンの繁殖を確認しているので「今度こそは!」と気合を入れると鳴き声が!巣穴近くの電線にとまったので少し遠いが撮影をしてもらう。とりあえずは全員撮影ができた!

ヤマショウビン

2手に分かれてブラインドを張って近くで狙う組と離れた場所から他の鳥も狙う組とで分かれたが、急ごしらえのブラインドがいけなかったようで撤収して、離れた組の場所でブラインドを張りなおし待つ。ここもコウライウグイス、ブッポウソウが飛び回りカッコウが近くの電線にとまる。しかしブッポウソウもコウライウグイスがエサ取りのために飛び回るも撮影が難しい・・・。

コウライウグイス
コウライウグイス
チョウセンチョウゲンボウ
カッコウ飛翔
カッコウ

近くでアカショウビンとセグロカッコウの声もするが姿は確認できなかった。ブラインドを張っている場所が桜並木になっているので毛虫がわんさか。どうやらこれが鳥たちの大事なエサになっているようだ。五百澤氏が「アカハラダカがいる」というので撮りたい人はそちらについて行った。結果は遠いのが撮れたのみとのことだった。

アカハラダカ

さて本命のヤマショウビンは鳴きながら現れるがすぐに飛び去るか、林の中に入ってしまいなかなかチャンスに恵まれない。18時まで粘ったが暗くなってきたので切り上げる。それにしてもどうも「がっつり」と撮れないのが悔しい。

ヤマショウビン飛び去り

 

6月2日 最終日 曇り

最終日はホテルで朝食を食べず、仁川の街の食堂で牛の煮込みスープ(ソルロンタン)を食べる。朝ステーキもグレートだが、やはりこちらの方が韓国らしく身体にやさしい。

今日のラストを締めくくるのは夏羽クロツラヘラサギのいる湿地公園。とてもきれいな場所で夏羽のクロツラヘラサギを近くから撮れちゃうという最強の場所のはずが。現地に着くといつもいる池にいない?よく見るとガマを作業員さんたちが抜いてる・・・。それでいないのか。ハスの葉の上でさえずるオオヨシキリがいたので撮影してもらってからクロツラヘラサギを探しに行くと「いた!」との声。みなさんが撮影しようとすると飛んだ?なんで?かなり距離があるのに・・・。不思議だなぁという思いと嫌な予感を抱えながら降りた池に向かうとダイサギと3羽のクロツラヘラサギを確認。こちらに向かって採餌しながら近づいてくる。ハスの葉から全身が出る場所で待っていると・・・突然飛び立った!3羽と思ったがもう1羽いて4羽だったのだ。私たちが最初撮ろうとして飛んだ2羽のうちで、どうやら警戒心が強い1羽が飛び立ち、それに引きずられて他のクロツラヘラサギたちも飛んでしまったのかもしれない。飛び去った方向を追うがかなり遠かった。そこまで向かって見つけられないと時間の無駄になるので、悔しいが切り上げることにする。それにしても悔しい・・・なんで今回に限って、どいつもこいつも「ちょっとだけよ」と撮らしてくれないんだ!見られているのに撮れないなんて・・・。最後の最後は時間調整用に用意してあるクロツラヘラサギたちのコロニーへ行きます。ここではモンゴルカモメも繁殖しているのでそれらを望遠鏡で見てもらいます。よく見るとヒシクイとマガンもいたので怪我をして戻れなくなっているのかもしれません。

オオヨシキリ

五百澤氏、朴さんと3人で来年どうやってツアーを組みなおすか?を話している時でした。参加者のみなさんの前にあるアシの上にダルマエナガが飛んできたのです。すぐに「目の前、ダルマエナガ!」と声をかけるといつもはすぐに隠れるダルマエナガが結構長く同じ場所で停まっていてくれた。なんとなくだがその下が巣のような気もするが(笑)おかげで最後の最後で「たくさんいるけど手強い韓国Big3」の一つ、ダルマエナガをゲットできてみなさん嬉しそうでした。ちなみに残りはブッポウソウとコウライウグイスです。

ダルマエナガ

その後は関西空港組と成田空港組に分かれて、私は関西空港組で帰宅の途へ。ところが関西空港に到着すると台風の大雨のためバス・電車すべてがストップ!脱出不能なので空港で1泊する羽目に。参加者の方は4時間待ちで、無事タクシーで帰宅できたそうです。成田組も台風の影響で、1時間遅れの到着。途中大きな揺れが2~3回あり、生きた心地がしなかったそうです。今回は本当に台風と梅雨前線で泣かされましたが、次回は天気も味方につけ、もう少し絞り込んだ内容でより充実した写真撮影の旅ができるようにしたいと思います。これを読んでもし韓国に行きたいが辛いモノばかりで食べられないかもと不安に思われる方も多いと思います。実際今回の参加者4名がそうでしたが、コーディネーターの朴さんが日本人並みに辛いのが苦手なので、チョイスする料理はたいして辛くありません。なのでみなさん韓国料理の虜になってしまったようです。たぶん日本のカレーライス中辛が食べられれば大丈夫です。もちろん辛くしたい方はいくらでも辛くできるのでご心配無用です。

 

 

撮れた鳥

カラシラサギ・チュウサギ・ダイサギ・クロツラヘラサギ・ミヤコドリ・ウミネコ・カッコウ・ヤマショウビン・ブッポウソウ・チョウセンチョウゲンボウ・チゴモズ・コウライウグイス・カササギ・ツバメ・オオヨシキリ・ダルマエナガ・ホオジロハクセキレイ・ワシミミズク

 

見られた&声を聞かれた鳥

ヒシクイ・マガン・マガモ・カルガモ・コウライキジ・カワウ・アオサギ・コサギ・アマサギ・ササゴイ・ゴイサギ・バン・オオバン・シロチドリ・ウミネコ・モンゴルカモメ・ヒガシシナアジサシ・ドバト・キジバト・セグロカッコウ・ツツドリ・ホトトギス・アオバズク・ヤツガシラ・カワセミ・アカショウビン・コゲラ・アカゲラ・ヤマゲラ・ヤイロチョウ・サンショウクイ・オナガ・ハシブトガラス・コシアカツバメ・シジュウカラ・ヒヨドリ・チョウセンウグイス・オオムシクイ・メジロ・ジョウビタキ・カラアカハラ・ギンムクドリ・ムクドリ・ホオジロハクセキレイ・スズメ

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

韓国BIG3 ヤイロチョウ・ヤマショウビン・ ワシミミズク撮影&観察【その1】

Report by 戸塚学 / 2023年5月28日~6月2日

5月28日 1日目 雨

出発前日に先に現地入りしている五百澤氏から「ヤイロチョウが撮れたよ!」と連絡があったので良かったと思いながら成田空港・第三ターミナルに向かいます。今回はいい時間に釜山に到着する飛行機が無かったのでLCCを利用することになりました。少し心配をしましたが、自動チェックイン機の操作も悩むことなく無事完了しました。それにしても手続きがどんどん簡略されて、あっという間に出発ゲートまで来れてしまうのには驚きです。現地に到着すると現地コーディネーターの朴さんと五百澤氏が出迎えてくれ、早速2台の車に分乗してホテルへ向かいますが、その前に食事です。みなさん韓国料理=激辛と信じ込んでいたようですが、朴さんチョイスのメニューに美味しいを連発して、明日への英気を養いました。

 

5月29日 2日目 雨 (Big1 ヤイロチョウ)

朝5時に部屋の窓を開けるとカラアカハラ、ツツドリ、コウライウグイス、チョウセンウグイスの鳴き声が響く。天気は霧雨・・・さてヤイロチョウに出会えるかなと期待して6時に集合して車で移動です。現場では雨の中を探しますが見つからない。他に2か所を廻りますが鳴き声すら聞こえない。一旦食事にホテルへ戻り朝食です。驚いたのは朝からステーキ!朴さんもびっくりして写真を撮っていた(笑)。

朝ステーキ
朝ステーキ

 

朝食後は早朝に廻ったうちの1ヶ所、五百澤氏がヤイロチョウの写真を撮った場所に絞り込み待つ事にしました。鳴き声が聞こえ徐々に近づいて来ると時間差で出てはくれるものの、ほとんどは飛翔通過。枝どまりをしても一瞬で飛んでしまい撮影ができない!11時頃から鳴き声がしなくなったのでコウライウグイスを探すが近くで撮影はできなかった。

昼食後も同じ場所で狙うも急に大雨になったり、小雨になったり、止んだりでブルーになるがこの雨が小雨や止んだ瞬間に鳥たちが出てくれるのでそれを撮影する。ヤイロチョウ以外では一番人気はチゴモズ、次はコウライウグイスだった。他にもホトトギス、サンショウクイ、シジュウカラ、メジロ、コゲラ、ヤマゲラ、(アカショウビンは声のみ)を見られたのだがチゴモズ以外は遠くてストレスがたまった。17時、暗くなったので切り上げて終了。この日はサムゲタンで胃袋を満たし明日に期待をします。

チゴモズ
サムゲタン

 

5月30日 3日目 雨のち曇り (急遽追加された世界的珍鳥ヒガシシナアジサシ)

朝はいきなり土砂降り・・・沖縄近くでのんびりしている台風2号の影響で私たちのいる韓国南部近くにある梅雨前線が刺激をされているせいだ!あまりにもひどいので早朝は中断して朝食を食べてからのスタートに切り替えました。今日はホテルを移動するので、9時に荷物を車に詰め込み昨日と同じ場所へ。しかし・・・出ない。声もしない。本当は早朝が終わったらコウライバトのポイントへ移動予定だったのですがヤイロチョウに重点を置くためパスしたというのに・・・。10時頃ようやく私たちの前をヤイロチョウが飛翔していった。一瞬だがその姿で気合が入るも11時のタイムアップで終了となってしまった、残念だ。お昼はSAで各自好きなものを食べていただき、ヒガシシナアジサシのいる干潟へ向かいます。あと少しで到着というところで車の前をアカショウビンとブッポウソウが通過。見たのは私だけ・・・みなさんに見せてあげたかった!

 

干潟ではウミネコの中にヒガシシナアジサシがいないかを探すが見当たりません。遠くに採餌するミヤコドリの群れは確認できたけれど本命がいなくては。とりあえず時間までここに降り立ってくれることを祈って待つ事にする。

ミヤコドリ

急にウミネコの群れが飛び始めたのでそれを双眼鏡で覗くと?おや1羽スレンダーな奴がいる。五百澤氏に伝えると「いた!ヒガシシナアジサシ」と叫ぶもあまりにも遠くに行ってしまって、海上ロスト。その後は結局見つけられなかった。ちなみに繁殖している場所はここから30~40キロ離れているという。そんな中、参加者の一人が波打ち際の白いサギの動きがカラシラサギっぽいんだけど。というので撮影するがあまりに遠くてよくわからない。私が干潟を歩いて行き「カラシラサギだったら両腕でまるを作って合図するね」と伝え歩き出すが・・・遠い。ようやく判別できる場所まで来るとやはりカラシラサギだった!すぐに合図をするとみなさん小走りに集まり何とか撮影ができましたが、驚いたのはむき出しなのに近くで撮影ができたこと。もう一つはきれいな夏羽+目先の色が婚姻色だったこと。日本では見られないので私も興奮してしまった。

時間になったのでこの干潟近くにある食堂で晩御飯を食べたのだが海鮮チヂミとサバの干物の旨い事こと!鳥はイマイチだが、食事はピカイチで・・・やばいがグルメツアーの色が濃くなってきている。

特性海鮮チヂミ

5月31日 4日目 晴れ (Big2 ワシミミズク)

朝食後、再び干潟へ向かうも潮が悪い!満ち潮で干潟がどんどん少なくなってきている。見渡すがヒガシシナアジサシは見当たらないが、カラシラサギが2羽で喧嘩をしているので近くで撮ろうと歩き出すと1羽を完全に追い出してしまった。しかし追い出した1羽がこちらに来るかもと待っていると反対側へ行ってしまう。なんとそこには参加者が一人だけ狙っている!きっといいのが撮れたに違いない!10分もするとこちらに向かってきたので離れていた参加者もこちらへ移動。カラシラサギはその倍の速度でどんどん近づいてくる。おかげで順光のきれいな海バックでみなさんしっかり撮影ができてほっとする。しかし本命のヒガシシナアジサシは現れなかった・・・。

カラシラサギ
カラシラサギ飛翔

一旦近くにある別の場所を探しに行くとこちらにもいなかった。昼食は昨晩と同じ食堂で超おいしいカルグクス(海鮮うどん)を食べて移動。その後は高速道路を使いワシミミズクのポイントへ行くと親鳥は不在でしたが、大きくなったヒナが2羽いました。

ワシミミズク巣立ちびな

ここではカササギ、オナガ、ヒヨドリ、ブッポウソウが飛び回りすべてが繁殖をしていそうな雰囲気を出していた。もしかしてワシミミズクの近くで繁殖することでワシミミズクを用心棒にしているのかもしれない。後ろの田んぼで「ココココ」と声がするのでヒクイナかなと思っていたが、五百澤氏が「ヤツガシラがエサをくわえて飛んで行ったから巣があるかも?探してくる!」と行ってしまった。あとでヤツガシラってどんな鳴き声と聞いたら私たちがヒクイナだと思っていたあの声だったらしい。それにしても雲間から太陽が出ると蒸し暑くこれ以上粘ると熱中症になりそうなので北へ向かって移動を開始。ソウル方向で高速道路が帰宅渋滞にはまったこともホテルまでが長かった。

ツバメ
ブッポウソウ

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員