スタートの前日に立山側から約1時間早く到着すると連絡を受けていたので、1時間早く集合場所で合流。いったん外に出て二人がサングラスを付けていなかったので装着をお願いするが、持ってきていないというので、急遽売店で購入していただく。4~6月の高山帯の紫外線は平地の比ではなく、危険なので私の案内の時は必ず絶対条件としています。一旦雪目になってしまうとひどい場合は1週間目が見えなくなることもあるのでどうしても安全のためには従っていただくことにしている。
さて雪道を歩きながら約20分かけてみくりが池温泉に到着。1時間早いので食事の前に朝見つけておいたライチョウを撮影に行くことに。ポイントに到着すると白いライチョウのオスは「待っていました」というようにハイマツの下から動き出し、何とか撮影できました。その後は人が入れないエリアに移動してしまったので食事に行きましょうかと伝え歩き出す。とその時、別のオスが同じ場所から出てきたので慌ててこちらも撮影してもらう。この個体も私たちが入ることができないエリアに移動してしまった。昼飯前のライチョウもとりあえず撮れたので心にも余裕ができた状態で昼食を食べながら簡単なミーティングとライチョウの行動と撮影のコツを伝え、宿の施設の案内をする。本来ならこのまま日没まで撮影なのだが「ライチョウがよく活動をする15時まで休憩したい」という希望で休憩決定。
15時宿のフロントに集合してポイントを巡ります。近場のポイントにライチョウが見当たらないので少し離れたポイントへ。到着すると白いライチョウのペアがいたが、どちらもハイマツの中でまったり。いなければ探すが、いるのだから待つことに。1時間待つとようやく動き出し、なんと山をバックにペアを撮影することができた!再びハイマツに隠れてしまったので夕日のポイントへ移動するとここにも白いオスがいた。夕陽と絡むことを祈ったがそこまではうまく事は運ばなかった。
夕食後は月明かりに照る立山の撮影をするか聞いてみると、少し雲が出ていてあまりいい条件ではないのでパス!ということで初日は終了しました。
2日目は5時に集合してライチョウを探してポイントを巡るが見当たらない。途中小鳥の羽が散乱している場所をお客様に見ていただき「状況から猛禽ではなくオコジョかテンかもしれませんね」と説明をしてしばらく歩くとお客様から「あっ、オコジョ!」と叫び声。まさかと思いながらも指さす方向を見ると、いた!なんとその後、私たちの目の前の岩の周辺を出たり入ったりを繰り返す。撮影をしようとしてもすばしこくってかなり苦戦するがなんとか撮影することができた。いやぁ~早起きは三文以上の得になってしまった。お客様は撮影ができなかったようだが、この距離でしっかり見られただけでも超ラッキーだ。なんといっても20年通っている私でさえこれで6度目なんです。
朝食を食べた後は荷物整理をして8時に出発。昨日のペアがいたポイントまで移動するとすでにカメラマンがライチョウの周りに集まっていたので探す手間が省けた。今日もハイマツに入って動かないので動くのを待つことに。その間に立山の上にハロが出ていたのでそちらも撮影してもらいながらライチョウが動くのを待つと1時間ぐらいで動き出してくれ今日もばっちりと撮影することができた。
1時間早くスタートしたということでもないが目的の白いライチョウがしっかりと撮ることができたので早めに下山したいということで、食事を済ませ1時間早い便で一緒に下山しました。
ライチョウはあまり天気がいい日中は暑さが苦手なのでハイマツの下に潜って外に出てこないことが多く、2日間の好天はうれしいような、困ったような(笑)天気だったが、無事白いライチョウのオスとメス、ペアまで撮ることができました。他にもイワツバメ・イワヒバリ・カヤクグリも姿を見せましたが、撮影は白いライチョウだけでいいようでした。