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パキスタンみどころガイド

ムルタン

Multan

ムルタンは、パンジャブ地方南部の交易の場として古くから栄えた町。当時はラヴィ川とチェナブ川の合流点に位置しました(現在はその合流地点は40キロ北にあります)。 姉妹都市のウチ・シャリフと並び13~14世紀に中央アジアから多くのイスラム聖者が集まり、イスラム信仰、文化、政治の中心となった町でもあります。今でも街中に聖者のダルガー(墓廟)が残っており、人々の信仰を集める2000年の歴史を持つ町です。

シャー・ルクネ・アーラム廟 / Tomb of Shah Rukn-e-Alam

高さ33m、直径20mのド-ムを持つムルタンの象徴的なダルガー(墓廟)。ルクネ・アーラムは大変尊敬されたスーフィー指導者で、「人々の柱」「世界の柱」とも呼ばれました。 ルクネ・アーラムは1334年、83歳で亡くなりましたが、初めは別の場所に彼の祖父と葬られました。当時の皇帝が1320年に自分の墓として建設したこの建物が、その後遺言によりルクネ・アーラムの墓として使われることになりました。

シャー・ルクネ・アーラム廟
シャー・ルク・ヌッディーンの墓とその周囲の「あやかりの墓」

バハー・ウル・ハック廟 / Tomb of Baha-ud-din Zakaria

別名バハ・ウッ ディーン・ザカリア(Tomb of Baha-ud-din Zakaria) シャー・ルクネ・ アーラムの裏にあります。 シャー・ルクネ・アーラム廟と同様に2階の八角形建築の上に白いドームが載せられた1262年築の建物です。 南アジアにおける初期タイル建築として重要な建物です。

ルクネ・アーラムと同様多くの巡礼者が訪れます
巡礼者と巡礼者の喜捨(ザカート)を目当てにした人々で賑わう

シャー・シャムス・タブレーズ廟 / Shah Shams Tabriz

シャー・シャムス・タブレーズは1165年の生まれのアフガンのスーフィー聖者で、イランのタブリーズからこのムルタンへ1201年にやってきました。 ムルタンで最も人気のあるスーフィー聖者で今でも多くの信者がいます。 現在の建物は1780年に再建されたものです。

シャー・シャムス・タブレーズ廟
シャー・シャムス・タブレーズ廟

ムルタンの旧市街とバザール / Multan

パキスタンでも有数の賑わいを見せるバザール。イギリス植民地時代の古い町並みと狭い路地が大変情緒のある地域です。ムルタン特産は鮮やかな青が白地にとてもきれいなムルタン焼、ムルタン産が美味しいと評判のソウハーン・ハルワーというお菓子などがあります。

賑わいを見せるバザール
ムルタン焼の店