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ブータンの染織
布の種類
足踏み織機と三角後帯織
染色
民族衣装キラとゴ
布の模様
ティンプーの布屋



ブラ(野生の絹糸で織る布。野生の絹糸は素材の中でもっとも高級といわれます)
絹糸は蚕からとりますが、殺生を嫌うブータンでは、蚕が繭を破って成虫になるのを待ち、蚕が出た後の繭を使います。そのために繭には蚕が出た穴が開き長い糸が取れません。そうして短い糸をつむぐので、糸と糸をつむぎ合わせたところが太くなり、糸の太さにムラができてしまいます。その糸で布を織るのでボコボコとした手触りがある素朴な絹布(ブラ)ができあがります。ブータンでは「ロウシルク」と呼ばれています。
通常、絹糸は蚕がいるまま繭を煮るか、繭を塩につけて中の蚕を殺してから、繭から絹糸を引き出していきます。そうすると長い糸がとれるので手触りの良いなめらかな布ができあがります。ブラは主に男性の正装用の衣装とされています。ブラの生地で作られた「ルンセルマ」と呼ばれる緑と赤の生地が有名です。

ルセンマ


ヤタ(ヤクの毛で織る布)

ヤクは3000M以上の高地に住み、荷物を運ぶ家畜として利用されています。ヤクは毛だけでなく、乳はチーズ、肉も美味と言われ、食料としても利用されています。 「ヤタ」はヤクの毛を主材料にして織られ、マフラーやジャケットなどが主に作られます。地の白地をいかしたものは、織り込まれた糸が鮮やかに見えます。


ヤタ

ヤタ

ヤタの椅子カバー
(オリエンタルホテル)

メンチマタ(黄色と赤のストライプの布)
織物のなかでもっともきらびやかと言われる「片面縫取織り」の他には「両面縫取織り」や「経浮織」と言われる織物が見られます。衣料だけでなく、ベッドカバーなどにも使われます。

メンチマタ・・・赤い(青・緑にも)ラインにさらに片面縫取織りの模様が入ったものは高級品とされます。
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足踏み織機
織り機は足踏み織機(テュタと言われる)、三角後帯織(パンタと言われる)などがあり、中でも一般的なのは後帯織(ティンプーの織物博物館で見られます)。
縫取織のある布は、右写真のような後帯織機で作られます。できあがる布は肩幅程度のものになるので、キラ(女性の衣装)を作るためには、同じ長さに織った3枚をつなぎあわせます。

三角後帯織
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染めの原料

国土の標高差が7000メートルもあり、豊富な雨量に恵まれ、豊かな植物相が見られるブータン。「薬草の国」と言われるほど薬草に恵まれ、薬草や染料の輸出が盛んでしたが、現在ではインドから輸入された天然染料、化学染料が主流となっています。
化学染料で染められた色とりどりの糸が見られます(ティンプーの町の生地屋さんで)。
ブータンでは「染色」は古来より神聖視されています。染める前にはおまじないをしたり、染色を人に見られると色がうまくつかないと言われたりしています。そのため染色を見る機会はほどんどありません。
伝統的な染色の原料

ラック(カイガラムシ)の分泌物、茜・・・赤
藍 (リュウキュウ藍)・・・青
ウコン 干し杏・・・黄
胡桃・・・黒
(ティンプーの織物博物館では、上記の原料の展示が見られます)
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ブータンでは女性は「キラ」、男性は「ゴ」と呼ばれる民族衣装の着用が義務付けられています。

キラ
「キラ」は、150cm*250cm程度の一枚の布を巻いて着ます。肩に「コマ」というブローチで布を留め、
細い帯を締めます。ツェチュ祭のときにはそれぞれ一番良い衣装で集まるので、華やかな衣装が見ら
れます。


ゾンの中に入る時にはカムニという布をつけ、正装しなければなりません。カムニの色は位によって
変わります。女性はカムニではなくラチュという布をつけます。ラチュには色の区別はありません。



コマ

キラ
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高度な技術による模様があるものは少し値段が上がります。このように多くの動物、木、花などから図案化される模様は数え切れないほどあり、伝統的なものだけでなく、伝統的なものから生み出した新しいものもとりいれられます。
▼中央の列の木の様に見える模様は模様の中で一番難しいと言われる「シングロ」(樹木)というものです。木の精、生命を表す模様であり、特別な模様とされています。王族や高貴な人々のためのキラ(女性の衣装)に織り込まれることが多いそうです。 ▼右端と左端に見られる組み紐のような模様は、「無限の紐」(仏教の永遠なる絆、全体の調和)を表していると考えられ、チベット仏教の古典的な模様です。
▼万字模様は、道が交わる様子を表すと考えられ、神聖なものの象徴とされます。4本の道が交わる交差点を中心に宇宙のバランスが保たれていると考えられるためです。 ▼ロウシルクで織られたキラ(女性の衣装)。伝統的な草木染で染められた糸を使っています。キラのつなぎあわせた部分にあたり、つなぎ目が見られます。
▼模様がびっしり織り込まれたもの。 ▼金色の糸を織り込んだものもあります。
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町には生地屋があり、普段着は生地屋で仕立ててもらうのが普通です。「ゴ」は安いものなら1着30~40ドルくらいで仕立てられます。
機械で織られた布。普段着にはこのような布をミシンで仕上げたものがもっとも安価でよく着られています。
柄には流行があり、町の男性は流行のゴを作り、流行がすぎれば田舎に送り田舎の子供たちにあげるそうです。
安価なものは1メートルあたり500円くらいから購入できます。チェックやボーダーの柄がよく見られます。
生地によっては、模様が入ると値段があがります。