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知られざるもうひとつの桃源郷 杏の季節にゆくラダック

中谷 愛 写真:西遊旅行
「小チベット」と呼ばれるラダック。ラは「峠」、ダックは「越える」を意味し、標高3,000m~6,000mの峠の先、関嶺を越えたところにある場所を意味するといわれています。冬は厳冬のため閉ざされるこの地域、今まであたたかくなる春~夏にツアーを設定していましたが、2009年の視察をへて、3月末から4月中頃、あちこちの村で杏の花が咲き誇ることがわかりました。それはまさに「狂い咲き」。まだまだ「杏の里」としての知名度は低いラダックの新たな魅力に迫る旅です。
アルチ村にて
アルチ村

お花見街道カルギルへの道

ラダックの中心地・レーからパキスタン国境に近いカルギルへ。インダス川沿いに続く道はまさに「お花見街道」です。対岸にはりつくように続く村々は、どこも杏の木を栽培しており、標高や日当たりによって、萌え色のつぼみから花吹雪まで様々な杏の姿が見られます。

特に圧巻なのは、カルギル周辺です。このエリアは杏の栽培に力を入れている村が多く、時期が合えば一度にたくさんの杏の花に出会えます。また、標高差が大きく、日照時間の差が各渓谷で異なるため、その年の気候によって開花が左右されやすい杏の花でも状況に応じて良いお花見ポイントを探すことができるのです。

カルギルは、この地方のイスラムの中心地・シュリーナガルへ続く都市。杏とモスク、杏と仏塔という景色が見られるのは、イスラムと仏教が混ざり合うこの土地ならではの光景です。

シラツェ村の杏
シラツェ村


ハルダス村の杏
ハルダス村


アルチ僧院にて
アルチ僧院にて


ニダプク石窟
ニダプク石窟


ニダプク石窟十一面千手観音
ニダプク石窟十一面千手観音
ダー村の女性たち
ダー村の女性たち

花の民・ダルド

インド・パキスタンの停戦ラインの近く、ラダックの中心地・レーから半日程の距離に、ダルド(ドクパ)という少数民族が暮らすダー・ハヌー地方があります。総人口約3,000人、その中で私たち外国人が出会うことのできるのは、人口200人の小さなダー村の村人だけです。

彼らはインド・イラン系アーリア人の一派といわれ、ラダックとは言語も容姿も全く異なります。彼らの祖先は約1,000年前に現パキスタンのギルギットからやってきた、ガロ・メロ・ドゥロの三兄弟であると言い伝えられています。当時、ギルギットの王が敬虔な仏教徒であったため、狩人であった三兄弟が豊かな狩猟場を求めてこの地に赴き、その子孫が根付いていったのだそうです。

では、なぜ花の民と呼ばれているのでしょうか。それは、村人に会えば一目で分かります。男性も女性も頭に花を飾るのです。男性は、友人の数を表すという縫い針や、ホオズキで模ったオレンジの花を飾りつけた帽子を被ります。女性は普段は頭に花を飾るのみですが、ひとたび正装するとその姿は圧巻。羊革のコートを羽織り、髪は何本もの三編みに分け、頭上にはかんざし、コイン、毛糸、そして季節の花を飾ります。どこの家にも花壇があり、毎日花を摘むダルドの民。杏の花が咲く頃には、ひときわ美しい風景が広がることでしょう。

知られざる画廊ニダプク石窟

ラダック内でも屈指の壁画が残る古刹アルチ僧院がある村の対岸に、緑豊かな杏の里・サスポール村があります。村の岩山に沿って15分程行くと、今は廃墟となったニダプク石窟があります。広さ10畳程の石窟内は、無数の鮮烈なマンダラで埋め尽くされています。

これらは15~16世紀に描かれたもので、崖の近くであったために破壊されることなく、また色褪せることなく残りました。アルチ僧院も仏画の美しさで有名ですが、ここも狭い石窟内に残る壁画として、圧巻の迫力を持って私達を迎え入れます。

サスポール村の杏
サスポール村にて


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