「火の女神の住む島 ハワイ島を歩く」ツアーレポート

  • Loading
  • よくある質問
お問い合わせ・パンフレット請求
ホーム > 西遊新聞 > ツアーレポート > 登山・トレッキング・ハイキング > 火の女神の住む島 ハワイ島を歩く
西遊旅行のスタッフが、世界の「今」をお伝えします。>> ブログ一覧はこちら
「西域浪漫飛行」中近東&中央アジア担当スタッフブログ
「サラーム・パキスタン」
「行って・見て・感じチャイナ」中国担当スタッフブログ
「西遊山組」山担当スタッフブログ
「AVENTURA -アベントゥーラ」南米担当スタッフブログ
「ナマステインディア大作戦」
「エベレスト終着駅ナマステーションへようこそ」
「THIS IS BHUTAN」ブータン担当スタッフブログ
「African Dream」アフリカ担当スタッフブログ
「秘境の話をしよう」キャラバンデスク スタッフブログ

毎日がアニマル!世界の野生動物日記

ワイルドライフ Wild Life ~世界の野生動物日記~

元添乗員の映画監督による映画紹介

旅と映画

こちらも更新中!マニアックな旅人へ

金子貴一のマニアックな旅

ツアーレポート TOUR REPORT

登山・トレッキング・ハイキング 目次へ

文・写真:城戸 和広
※最新のツアーとは内容が異なる場合があります。
火の女神の住む島 ハワイ島を歩く

ハワイ島はハワイ諸島最大の島で、『ビックアイランド』の愛称で呼ばれおり、面積は10.433km²で岐阜県ほどの大きさです。
ハワイ王朝を統一したカメハメハ大王の出身地としても知られています。長年の火山活動が作りだした造形美、ハワイ特有の花や植生。島の文化や歴史など多方面にわたる魅力をルートに沿ってご紹介いたします。


ハワイ諸島最高峰 マウナ・ケア山(4,206m)

ハワイ火山国立公園(キラウエア・イキ火口ハイキング)

2つの活火山を有するハワイ国立公園は、総面積929㎢にも及び、国立公園内には火山の噴火口周辺にのびる241㎞ものハイキングコースがあります。熱帯雨林、溶岩トンネルなど様々な植生や火山活動が作りだした自然の造形美を堪能できるハワイ島で人気の観光スポットです。初日は火山の迫力を感じながらのハイキングをお楽しみいただきます。 まずはハワイ火山国立公園のボルケーノ・ハウスに向かい、キラウエア・カルデラを展望できるポイントへ。 カルデラの右奥には白い噴煙をあげるハレマウマウ火口を展望できます。また周辺ではハワイらしい植生も見てとれ、ハワイ島を象徴するオヒアレフアの花も見る事ができました。

  • ハレマウマウ火口 
  • ハワイ島を象徴する花・オヒアレフア
サーストン溶岩トンネルは500年前の火山活動で溶岩が流れ出した際にできたトンネルです。溶岩流の外側は外気により冷え固まり壁となります。内側の熱い溶岩はそのまま流れ、火山活動がおさまると内部に空洞ができました。
このトンネル内部には目一杯溶岩が流れていたのではなく、足元から半分あたりまでで、上半分は溶岩熱で岩壁が変形しています。溶岩トンネルはこうしてつくられるのです。溶岩トンネル周辺はクレーターでしたが、現在は熱帯シダやオヒアレフアなどが茂り、ハワイミツスイ類のアパパネの鳥の鳴き声が響き渡ります。
  • サーストン溶岩トンネル内部
  • アマウ(シダ類) 
  • アパパネ(ハワイミツスイ類)

キラウエア・イキ・トレイルのハイキングへ

溶岩トンネルの見学を楽しんだ後は、キラウエア・イキ・トレイルのハイキングへ向かいます。『イキ』とはハワイ語で小さいという意味で、キラウエア・カルデラ内にある小さな火口という意味です。ハイキング序盤では、熱帯シダを始め様々なハワイ固有の植生を楽しみながら、火口底を目指します

  • シダ類の植生を楽しみクレーター底を目指す
  • 火口底に咲くオヒアレフア

キラウエア・イキ火口は1823年に最初の噴火が起き、その後の巨大地震、噴火活動により580mもの高さに溶岩を噴きあげたと言われています。噴火口から流れ出した溶岩が溶岩湖を出現させ、噴火が沈静化した後冷え固まり、見事な平らな火口底を作りだしたのです。『イキ=小さい』とは表現できない程の広大な火口底を横断するトレイル上では、地表の盛り上がりや割れ目を見学しながら、当時の噴火活動の大きさ、自然現象が作り出す不思議な景観を楽しむ事ができます。

  • キラウエア・イキクレーターを歩く 
  • 火口底でジャンプ
  • クパオア(銀剣草と同じルーツを持つ) 
  • オヘロ(ツツジ科) 
  • モア(マツバラン科)
  • 割れ目からでて固まった溶岩
  • クレーター底の割れ目

『プウ』とはハワイ語で噴火口を意味します。1959年に噴火活動を起こしできた噴石丘プウ・プアイは これまでに見たものとは違い、迫力ある地表の割れ目が見られ、時折蒸気が吹き上がる場面も。これはもちろん噴火活動の開始の噴煙ではなく、雨などの水分が地熱によって熱せられたために発生した蒸気です。

  • 噴火活動できた噴石丘プウ・プアイ  
  • プウ・プアイ火口

その後、火口底から外輪山の稜線部(火口縁)まで登り上げキラウエア・リム・トレイルへ。キラウエア・カルデラの火口縁を歩きながら様々な植生を楽しみます。倒れたままの倒木の割れ目に新たな木々が芽生え、二代木、三代木という現象など、植生の力強さに驚きを隠せません。また、ここでは熱帯シダ『ハプウ』がご覧いただけます。ハワイ島では様々なシダが見る事が出来きますが、幹の部分の毛(綿)が直毛になっている珍しいシダです。
1900年代初めには、幹の部分の毛はクッションにいれる綿として収穫されていました。

  • キラウエア・リム・トレイルへ
  • 熱帯シダのハプウ

  • 幹の部分の綿

トレイル上には展望台もあります。プウ・プアイや、ふたつのクレーターが見えます。北西にはマウナ・ロアの雄大な山並みが広がり、その手前にあるハレマウマウから白い噴煙が立ちのぼっているのが見えます。

  • 倒木の割れ目に新たな木々が生える
  • 火口縁から望むキラウエア・イキ・クレーター

溶岩台地をドライブ

火山の大迫力のハイキングを楽しんだ後は、キラウエア・カルデラから海岸線沿いまで延びるドライブで見渡すかぎりに広がる溶岩台地の景観をお楽しみいただきます。

チェーン オブ クレーターズ ロードは、キラウエアとハワイ島東南部のカラパナやパホアの町を結ぶ道路でした。しかし、1990年の噴火によりカラパナの町やカイムの黒砂ビーチがキラウエア火山の溶岩に飲み込まれ道路も溶岩に覆われています。海岸線まで流れついた溶岩は冷え固まり、波が溶岩を削りホーレイ・シー・アーチと呼ばれる自然のオブジェを創りだしました。噴火活動の大きさを感じることができたドライブでした。

  • 海まで続く溶岩台地  
  • ホーレイ・シー・アーチ

  • 赤く染まる噴煙 
  • 火の神ペレの住み家・ハレマウマウ火口

夕食後、キラウエア・カルデラ内のもう1つの火口へ向かいます。ハレマウマウ火口は『火の女神・ペレ』が住んでいるといわれています。
残念ながら、展望台からは火口内部の見学は出来ませんが、マグマにより発生する噴煙が空高く舞い上がり、夜には噴煙がマグマの赤に染まり、夜空の下、不思議な景観を楽しんでいただけます。また展望台に併設しているトーマス・ジャガー博物館には、ペレの髪の毛や涙と呼ばれているガラス質や涙形の溶岩の展示物があり、火山の資料やハレマウマウ火口やマウナ・ロアなど各所の揺れを観測できる地震計などが設置されています。火山の知識を深める為には是非見学をしていただきたい場所です。

マウナ・ケア(夕景、星空鑑賞)

翌日は宇宙に最も近いと称され、世界各国が天文台を設置するハワイ諸島最高峰マウナ・ケア(4,206m)へ向かいます。
まず、オニヅカ・ビジターセンター(2,800m)へ。
1986年にチャレンジャーの事故で殉職したハワイ島コナ出身の日系人初の宇宙飛行士エリソン・ショージ・オニヅカ氏の偉業を称え、その名がつけられたオニヅカ・ビジターセンターはマウナ・ケア山頂直下へ向かう方々のための中継地点であると同時に、マウナ・ケア天文台群の建設・観測者の方々の休憩・宿泊施設でもあります。
到着後、はじめにプ―カレ・ペアモアと呼ばれる噴石丘に登ります。ここからは体積が約75,000km³あり 、地球で最も体積の大きい山であるマウナ・ロアや赤い噴石丘、プウラ・ウラウラなどを展望できます。

  • プ―カレ・ペアモアへ 
  • プウラ・ウラウラ

  • マウナ・ケアから続く噴石丘 
  • マウナ・ロアを望む

早めの夕食後、車に乗り込みマウナ・ケア山頂付近へ。途中、マウナ・ケア銀剣草を観察します。マウナ・ケア銀剣草はハワイ語で『アーヒナヒナ』と言い、マウイ島、ハレアカラ島とハワイ島マウナ・ケア山の高地のみに生息するキク科キキョウ目の植物です。葉の部分に産毛が生えており、その産毛を利用し水分を余すことなく確保・吸収します。 中央部からは茎が伸び、周囲にヒナギクの様な黄色と紫の花を7月頃に咲かせます。しかし銀剣草の花は一生のうち1度だけしか花を咲かせません。

  • 茎の長さは長いもので2mに達する
  • マウナ・ケア銀剣草 
  • 葉の色は紫外線防止のため

マウナ・ケア山には『雪の女神ポリアフ』が住んでいるとされ天と地を結ぶ場所という事で山頂までの各所に祭壇が設けられています。
天文台付近に到着すると、一気に気温が下がり氷点下となる為、レンタルのダウンジャケットを着て外へでます。
日本が初めて国外に設置した大型光学赤外線望遠鏡を有する『すばる』をはじめとする各国の天文台を外観見学し、いよいよマウナ・ケア山頂付近へ。
ハワイ語で『白い山』意味するマウナ・ケア山は、冬になると山頂が雪に覆われることから名づけられました。うっすらと雪がのこる山頂にあたる夕日はハワイ諸島屈指の美しさを誇っています。

  • 夕日があたるマウナ・ケア山
  • 山頂付近から望むマウナ・ロア  

  • 夕日があたる展望台
  • 夕景鑑賞

夕景鑑賞後はオニヅカ・ビジターセンター付近へ戻り星空観賞です。太平洋で最も高い山マウナ・ケアは世界三大天文台群の一つです。山頂付近は天候が安定し、空気が澄んでいることもあり各国が天文台を設置しています。山麓でも同じように観察ができ南十字星をはじめとする、すばらしい星空を見る事ができました。

ワイピオ渓谷ハイキング

翌日はハワイ島北部に位置するワイピオ渓谷へ向かいます。 ワイピオ渓谷は、ハワイ島北西コハラ山脈の風上側にできた7つの渓谷の1つで、1000年以上前から人が住みついていたと言われている渓谷です。 また太古の昔、ワイピオはハワイの政治と宗教の中心でアリイ(王)が住む場所であったとの事で、ハワイ統一を成し遂げたカメハメハもこの地で育ったと言われています。

  • ワイピオ渓谷展望台  
  • ヒイラヴェの滝

  • ハカラメ(セイロンベンケイソウ)
  • 畑の脇に咲くプルメリア

ヒイラヴェの滝から流れ落ちる、ヒイラヴェ川を渡渉し先へ進みます。
ワイピオ渓谷はハワイ島では数少ない肥沃な土地であり、ハワイアンの主食であるタロ芋の栽培に適した環境で水量豊かな土地でもあります。ハワイアンの聖地といわれる渓谷の景色を楽しみワイピオ海岸へ向かいました。

  • 川を渡渉
  • 水量豊かなワイピオ渓谷

  • ヒイラヴェ川の景観
  • 川の畔で昼食

樹林帯を進み、波の音がすぐ近くに聞こえる場所までくるところまでやってきました。まるで、三保の松原の様な景観を抜けるとキレイな砂浜が広がるワイピオ海岸へ到着です。 ここからはサーフィンを楽しむ方や、ビーチでのんびりとした時間を過ごす観光客の姿や映画ウォーターワールドの撮影に使われた『カルアヒネ』という滝が展望できました。

  • ワイピオ海岸を目指す
  • ワイピオ海岸とカルアヒネ滝 

  • アカカの滝 
  • 滝壺も迫力あり

ワイピオ渓谷でのハイキングを終えヒロへと戻る道中で、アカカの滝へ立ち寄ります。州立公園の為、滝の展望台まではルートがしっかりと舗装されています。 ルート上では様々な植生がご覧いただけますが、固有種は少なく外来種が大半を占めています。シダ類やバナナの花などを楽しみながら滝まで歩き落差128mのアカカの滝を眺めました。 ここからはヒロまで戻り4日間の旅は終了です。 雄大なハワイの大自然の中を歩けば、この島だけに咲く植物の観察や、キラウエア火山、マウナ・ケア山をはじめとするハワイ火山国立公園の大展望をお楽しみいただけ、またワイピオ渓谷など、ハワイの伝統文化にふれことができます。
『ビックアイランド』を歩きハワイ島の魅力に迫る旅へ一緒にでかけませんか? 

関連ツアーのご紹介

火の女神の住む島 ハワイ島を歩く

「ビッグ・アイランド」を歩く。ハワイ諸島最高峰マウナ・ケアでの星空観賞。深く険しいワイピオの渓谷美、今なお活動を続けるキラウエア山系。ハワイ島の魅力に迫る旅。