「ラダックの名峰 ストック・カンリ(6,153m)登頂」ツアーレポート

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文・写真:楠 修
※最新のツアーとは内容が異なる場合があります。
ラダックの名峰 ストック・カンリ(6,153m)登頂

「6,000m峰登頂」海外登頂登山者の多くの方が掲げる一つの目標ラインでもあるでしょう。
インドヒマラヤ、ラダック地方に聳える名峰ストック・カンリは、本格的6,000m峰登山の中にあって比較的登頂が容易で、初の6,000m峰挑戦をお考えの方にも最適なコースです。
ここでは、2012年の夏に同行させていただいたツアーの様子をご紹介したいと思います。


ストック・カンリ(6,153m)の頂へ

ラダックの中心地レーへ

インドの首都デリーから早朝便に乗り込み、インド北部のラダック地方へ向かいます。ラダックはインダス川上流に位置し、ヒマラヤ山脈西端とカラコルム山脈の間にある標高3,000mを超える乾燥地帯です。パキスタン、中国との国境が近く、治安が不安定なため、長期にわたり外国人の入域は不可とされていましたが、最近(1974年入域許可以降)は徐々に観光客を増やしています。チベット文化圏に属し、小(リトル)チベットとも呼ばれています。

日本とインドの時差は3時間30分。時差ボケはあまり感じさせませんが、ツアー2日目にしていきなり標高3,505m(ラダック地方の中心地レーの標高)に降り立つので、ツアー出発前の体調管理も重要です。2連泊するレーでは高所順応を兼ね、旧王宮やゴンパの見学、5,359mの峠(カルドゥン・ラ)へドライブをします。山道具屋も立ち並び、忘れ物や追加で欲しい道具の調達もできるので便利です。残念ながら高所順応の為に昼寝は厳禁です。

西遊旅行のツアーでは、随所で連泊を設け、しっかりと高所順応していただきます。レー(3,505m)⇒モンカルモ(4,480m)⇒ストック・カンリB.C.(4,900m)の3ヶ所で身体を馴染ませ、疲れを癒し、精神を安定させます。

  • レーの街並み
    レーの街並み
  • レーからのストック・カンリの展望
    レーからのストック・カンリの展望

トレッキングスタート ストック村~モンカルモ滞在

登山はレーから24km(車で約40分)離れたストック村(3,650m)から始まります。荷物は馬が運びます。頂上までの標高差を単純計算すると、6,153m-3,650m=2,503mです。

ストック川沿いに登ること6時間(昼食含む)でモンカルモ(4,480m)です。急登はほとんど無く、途中何度か渡渉をしたり、ブルーシープの写真撮影をしたりと和やかに進みます。モンカルモはストック川沿いにあたるので、水場には困りません。ストック・カンリも望むことができ、快適なキャンプ地です。

  • トレッキング開始
    トレッキング開始
  • 渡渉
    渡渉
  • ブルーシープの群れ
    ブルーシープの群れ

モンカルモでの2連泊は決して油断してはいけません。ここでどう高度に順応できるかが、登頂へのサクセスロードとなるのです。翌日行くベースキャンプ(B.C.)までのルートとは異なるマトゥ・ラ方面(南東)へと向かい、4,700m付近まで標高を上げます。弊社では別方面へ足を運ぶことで、少しでも違う景色を楽しんでいただきます。ストック・カンリ、グレップ・カンリ(5,900m)を拝む好展望の一日となるでしょう。

“カンリ”とは、雪や氷河を抱く峰のことだそうです。この日は、往復約4時間の午前中行程ですので、午後は体拭きや洗濯、昼寝防止のティータイムなどをしてのんびりと過ごします。

  • グレップ・カンリ(5,900m)
    グレップ・カンリ(5,900m)
  • ストック・カンリ(6,153m)
    ストック・カンリ(6,153m)

モンカルモ~ストック・カンリB.C.滞在

B.C.までは2時間半の短い行程です。ここも急登は無く、ストック・カンリ東壁の迫力に興奮し、マーモットの愛らしい鳴き声と風貌に笑顔が止まりません。色とりどりの高山植物もお出ましです。

  • ストック・カンリ東壁
    ストック・カンリ東壁
  • 岩陰から現れたマーモット。人を怖がりません。
    岩陰から現れたマーモット。人を怖がりません。
  • 色とりどりの高山植物を楽しみながら歩く
    色とりどりの高山植物を楽しみながら歩く
  • 色とりどりの高山植物を楽しみながら歩く
  • 色とりどりの高山植物を楽しみながら歩く

BCでの2連泊は、軽めの高所順応トレッキングの他、現地山岳ガイドによるアイゼン着用での歩き方、アンザイレン(2人以上が相互安全確保のためにロープを結び合う行為)、滑落停止などの練習と再確認をして登頂への士気を高めていきます。

  • アイゼン着用での歩き方、アンザイレンの練習の様子
    アイゼン着用での歩き方、アンザイレンの練習の様子
  • アイゼン着用での歩き方、アンザイレンの練習の様子

アタック開始

いよいよアタック日です。星が瞬く夜中23時50分、BCを発ち頂(6,153m)を目指します。2012年8月22日出発時の気温は、6.5℃とさほど寒くはありませんでした。

【登頂ルート】 東壁を横目(右側)にグルーッと巻きます。

登頂ルート
登頂ルート

① ストック氷河をオープン・クレバスに注意しながら横断(アイゼン着用)<BCから約3.5時間>

② 南面に取り付きます。(アイゼン着用。ジグザグまたは直登:斜度30~35度)

③ 更に斜度が増す辺りから西側へルートを切り替え、南面をトラバースするように南稜へ。<南面登山②+③=約3時間>

④ 南稜に出て(アイゼンをデポ。朝日が昇り出し、景色が一気に広がります!)、狭くもあるがしっかりとしている雪とガレた岩のミックスした稜線上を通って頂へ。南稜上(西側)はスパッと切れ落ちている箇所もあるので要注意です!<約2時間>

⑤ タルチョはためく東西に細長い頂上へ到着。東側の雪庇は切れ落ちているのでこちらも十分な注意が必要です。

  • 雪面直登中
    雪面直登中
  • 朝日が昇り始める
    朝日が昇り始める
  • 徐々に朝日に照らし出される山脈
    徐々に朝日に照らし出される山脈
  • 頂上へのスカイライン
    頂上へのスカイライン
  • ストック・カンリ登頂!
    ストック・カンリ登頂!

8時02分、登頂です!!気温は0℃。頂上からは360度広がる絶景がお待ちかね。カラコルム山脈、ザンスカール山脈、ラダックの高峰ヌン峰(7,135m)とクン峰(7,087m)、西チベットのカイラ―ス(6,656m)など山群が立ち並びます。そこに朝日が命を吹き込んでいきます。最高の瞬間です!


ザンスカール山脈のパノラマ
ザンスカール山脈のパノラマ

個人差はありますが、この日の行程は登り8時間、下り4~5時間程度となります。下りは特に疲労困憊になるので、早い段階からある程度の体力の温存を意識しておくことが望まれます。 初めての海外登山としては少々厳しいですが、キリマンジャロ(5,895m)や他5,000m峰の登頂者であれば挑戦してみる価値は多いにあります。

 

ストック・カンリ頂上にて
ストック・カンリ頂上にて

ラダックの名峰ストック・カンリ(6,153m)。決して楽ではありませんが、登り甲斐のある山です。かつ6,000m峰としては非常に登りやすい山と云えるでしょう。日本からたった12日間の行程で行けるアプローチの良さも魅力です。

“未知の世界への飽くなき挑戦”。6,000m峰の頂を一緒に極めてみませんか?

 

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