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花の桃源郷・旧フンザ王国への旅 ~藩王の谷に息づく伝統~

文: 川口 佳代  写真西遊旅行
厳しい冬を越え、春が訪れるとフンザの谷全体が杏の花の薄桃色に染まり、まさに「桃源郷」と呼ぶにふさわしい季節がやってきます。
春のカリマバードとバルチット城
春のカリマバードとバルチット城

1974年まで存在した「藩王国フンザとナガール」

訪れるたびに「多民族国家」であることを感じさせる国、パキスタン。イギリスの植民地時代の英国領インド(現在のインドとパキスタン)には、565の藩王国が存在しました。フンザ王国もそのひとつで、1947年8月のパキスタン分離独立以降も「藩王国」として存続が続きましたが、1955年にパキスタンの藩王国制は廃止となり、「藩王国」はパキスタンの各地から消えていきました。フンザ王国とその川を挟んだ対岸に位置するナガール王国はインドとパキスタンの複雑な政治背景のもと、1974年、今から37年前まで「藩王国」としての伝統と文化を守り続けました。

フンザとナガールは元々一つの王国でしたが、後継者であった双子の兄弟の仲が悪かったことから王国を2つに分けたといいます。隣接しながらも長期にわたり争い、戦いを繰り返した2つの王国。今でも町の随所にその痕跡が残されています。たとえば、フンザの初期の中心地として栄えたアルチット村。フンザで2番目に古いこの村の作りはまるで迷路そのもの。敵が攻めて来た際の防衛効果を考えたもので、高い壁に囲まれた村の通路を迷っている間に上からも攻撃が可能だったといいます。そして、そんな迷路のような村の中心に位置するのが藩主の居城アルチット城です。城からは対岸のナガールを一望。常に相手の動きを見張っていました。

もちろん今ではそのような争いはありませんが1978年のカラコルム・ハイウェイの完成によって昔ながらの伝統的な生活が壊れることを危惧した旧ナガール王国の住民は、カラコルム・ハイウェイの建設に反対、結果としてハイウェイはフンザの中心を走ることとなりました。フンザには多くの物資が運ばれ、旅行者が訪れるようになりましたが、ナガールは訪れる人も少なく、今なお素朴な雰囲気が残っています。ナガールの谷の中心からはウルタル峰やゴールデンピークを一望、杏の花咲く村を通りホーパル村まで行けばホーパル氷河の大パノラマも広がります。フンザとは一味違う魅力あふれるナガールの谷もお勧めです。

■フンザの中心地カリマバード 水路ウォーク

春にフンザを訪れる人にお勧めなのが、フンザの水路ウォーク。フンザの中心地カリマバードは、3月中旬より4月中旬までアーモンド、杏、桃の花が咲き最も美しい季節を迎えます。果樹園を巡る水路に沿ってのんびりと散歩をしてみてください。フンザには周囲の高峰群から流れる雪解け水を水源に多くの水路が流れていますが、皆様のフンザ滞在の拠点となるホテル付近からは水路に沿ってやわらかい砂地の道が続いています。薄桃色に染まる谷を眺めながら、通学途中の学生さんや農作業帰りの村人、子供たち、フンザの人の温かさに触れ、素敵な出会いも楽しめるお勧めの道です。何度訪れても魅力尽きることのないフンザ。水路に沿って歩けば何か良いことがあるかもしれません。素敵な出会いを探しに、お出かけください。

モヘンジョダロ 市街地エリア

 
■HUNZA DANCE & MUSIC フンザの踊りと音楽

ツアーでフンザに滞在していると一度は経験していただくのが「フンザの踊りと音楽」。この踊りと音楽はフンザの王国時代に発達したと考えられています。昔のフンザ王国は周りの王国とも仲が悪く、いつも闘いに備えて兵隊を訓練しなくてはいけませんでした。そのため、太鼓のビートにあわせて訓練したり、戦いを告げたりするのに太鼓が発達し、やがて小さい太鼓や笛との組合せで音楽の形になったといいます。音楽にはいくつかの種類があり、お客様を歓迎する音楽、結婚式の音楽、そしてポロ競技のときの音楽、シャーマンの音楽などがあります。人々は昔から生活のさまざまなシーン、結婚式や祭りなどで踊ったりしていました。フンザの夜は、素敵な踊りと音楽をお楽しみください。

右の大きな太鼓はダダンDADANG、真ん中の人がたたいている 2つの小さな太鼓はダマルDAMAL
右の大きな太鼓はダダンDADANG、真ん中の人がたたいている 2つの小さな太鼓はダマルDAMAL、左の人が手に持っている笛が トゥテクTUTEK、床に置いてある大きな笛がスラナイSURANAI。この太鼓と笛で音楽が構成されていきます。
フンザの踊り手マンスール氏による刀の踊り
フンザの踊り手マンスール氏による刀の踊り
 
■「長寿の里フンザ」の食

「長寿の里」として知られるフンザ。その秘訣は?とフンザの人たちに聞いてみました「第1はヘルシーな食事。自然から取れる小麦、果実、乳製品がたっぷりの食事。特にアプリコット(杏)が多いです。杏は果実だけでなくオイルもたくさん使います。第2は運動。フンザでは男も女も畑仕事、ヤギや羊をつれて山に行きます。第3は山ののんびりとした暮らし」なるほど、「長寿」は食事だけで生み出されるものではないようです。

ブルス・シャピック BRUCE SHAPIC と チャプ・シュロ CHAP SHURO
ブルス・シャピックは、ブルス(=チーズ)をシャピック(=フンザのチャパティ)ではさんだ料理。チーズはミント、コリアンダーや時にはねぎを混ぜてペースト状にしてはさみ、仕上げとしてチャパティの表面に杏オイルやバターを塗ったりもします。チャプ・シュロはいわばフンザのミート・パイ。中身はマトンのミンチとたまねぎのみじん切りに唐辛子、塩を加えて混ぜたものが入っています。

スプラ SUPRA
これは単純なマトン(羊またはヤギ)をボイルしたもの。伝統的な食べ方は、お祝い事の行事の際に羊やヤギを1匹屠って、大きく切ったものをそのまま煮ます。そして肉の大きな塊を大きなお盆のような皿に盛り、各人ナイフを持って切りながらみんなで頂く、というスタイル。日本人では好みの分かれる料理ですが、山の暮らしならではの一品です。

ブルス・シャピック BRUCE SHAPIC(上) チャプ・シュロ CHAP SHURO(下)
ブルス・シャピック BRUCE SHAPIC(上)
チャプ・シュロ CHAP SHURO(下)
スプラ SUPRA
スプラ SUPRA
砂丘を舞うフラミンゴ 砂丘を舞うフラミンゴ


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