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ツアーレポート
聖地マンギスタウ

文・写真山田 宏治
広大なウスチュルト台地
広大なウスチュルト台地

中央アジアの国で最大の面積を誇るカザフスタン。マンギスタウ州は、カザフスタンの14の州のうち、カスピ海に面した西部の州です。トルコ語で、「メン・ギストゥク」=「千の村」という意味を持ち、石油、天然ガスの他、ウランなどのレア・メタル(希少鉱物)に恵まれています。

カザフスタンは大ジュズ、中ジュズ、小ジュズと3つの部族連合に別れますが、マンギスタウに住む部族はほとんどが、小ジュズに属するアダイ族です。「地下に石油、地にアダイ、天に神」という言葉があるほど誇りの高い民族です。そのマンギスタウには、現地の人々が巡礼に訪れる聖地が点在しています。

トルケスタン出身の聖者、ホジャ・アフメッド・ヤサウィは、12世紀に362人の宣教団をマンギスタウに派遣しました。ツアーでは、マンギスタウに来たイスラム宣教団が残した足跡をたどります。日程3日目に訪れるのは、スルタン・ウペ廟と地下モスク。スルタン・ウペは、マンギスタウに派遣された宣教師ハクマタの息子。ハクマタはマンギスタウに向かう途中、アムダリアのほとりで彼が乗ったラクダが動かなくなってしまい、マンギスタウに来ることができませんでした。ハクマタが残った所は、現在のウズベキスタンのバクルガンという町で、「ラクダの叫び声」という意味の町です。彼の意思を継いだスルタン・ウペがこの地でイスラム教を広めました。

4日目には、4WDに分乗しウスチュルト台地にあるショパン・アタを訪れます。ショパン・アタは、宣教団のうち一番先にマンギスタウへ到着した人。ホジャ・アフメッド・ヤサウィは、宣教団を遣わす前に宣教の地を示すために杖を投げました。杖が突き刺さった場所に木が生え、そこに後のショパン・アタの妻のお父さんが座って待っていました。その木は今でも岩窟モスクの前に生えています。他の宣教師は我先に宣教地を目指したにもかかわらず、当初ショパン・アタは宣教に出発しようとしませんでした。ホジャ・アフメッド・ヤサウィが何故宣教に行かないのか尋ねるとショパン・アタは、すでに杖が刺さった場所が自分にはわかるので、後から宣教に行くのだと答えたそうです。ツアーでは、このショパン・アタの巡礼宿にて昼食をいただきました。

その後訪れるのは、マンギスタウ最大の聖地ベケット・アタ。ベケット・アタは1750年に生まれたイスラム教スーフィー主義(神秘主義)の聖人。預言者ムハンマドが亡くなった63歳以降、自分はこれ以上長く生きないと決意し、隠遁生活を送りました。彼が亡くなった後、4世代先の子孫の時代まで、彼の髭や髪の毛が伸び続けたとのことです。ソビエト時代に科学者の調査が入ったため、彼は子孫の夢に現れ、廟を壁でふさぐ様に告げました。それ以来、彼の廟は閉ざされていますが、廟のある洞窟は訪れる巡礼者が絶えません。今年の9月に生誕260年祭が開催される予定です。

ツアーでは、更にベケット・アタの巡礼宿に宿泊。たくさんの巡礼者とともに、巡礼宿で提供される羊料理をいただきました。そして、雄大なウスチュルト台地で1泊テント泊をし、州都アクタウへ戻ります。この地に広がったイスラム教の歴史と、今だに息づく信仰、そしてマンギスタウの大自然を知るツアーです。

ショパン・アタの地下モスク
ショパン・アタの地下モスク


ベケット・アタの岩窟廟
ベケット・アタの岩窟廟


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