「午年(うまどし)に行く 聖地カイラス山巡礼」ツアーレポート

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ツアーレポート TOUR REPORT

中国・チベット・モンゴル

文:林 明子 写真:西遊旅行
※最新のツアーとは内容が異なる場合があります。
午年(うまどし)に行く 聖地カイラス山巡礼

乾燥した茶褐色の大地、空気の薄い高原地帯、雪を頂く高峰群・・・「天空の世界」チベットの中でも最も奥地に位置するカイラス
チベット仏教徒、ボン教徒、ヒンドゥー教徒が一生に一度は巡礼することを祈願する聖地です。
標高6,656mのこの聖山を、チベット人は畏敬の念を込めて「カン・リンポチェ(尊い雪山)」と呼び、 祈りが捧げられています。
巡礼路は一周約52㎞。4日間の巡礼路の見どころをご紹介いたします。
朝日に輝くカイラス山 朝日に輝くカイラス山

道中、五体投地で祈りを捧げながら進む巡礼者とともに巡礼路を歩きます。
道中、五体投地で祈りを捧げながら進む巡礼者とともに巡礼路を歩きます。
道中で出会うチベット族の女性たち。彼女たちは巡礼路より手前のサガで放牧を行っています。
道中で出会うチベット族の女性たち。彼女たちは巡礼路より手前のサガで放牧を行っています。

巡礼1日目タルチェン(4,675m)からタルボチェへ(4,630m)

カイラス山巡礼の拠点となるタルボチェまで約6㎞の道のりです。約1時間半でタルチョのあるチャツァルガンに到着します。ここは巡礼路に4ヶ所ある五体投地場の1つ目の場所。ここで初めてカイラス山の南西面を望むことができます。さらに約1時間ほど進むとタルボチェに到着。毎年チベット暦4月の満月の日に、ここタルボチェで、釈尊の生誕・悟り・入滅を祝うサカダワ祭が行われます。タルボチェに立つ柱のタルチョが新しいものに付け替えられ、賑わいをみせます。少し先にある二股のチョルテンはチョルテン・カンギと呼ばれ、カイラスを一つの寺院と見立てたときの入口にあたるポイントです。1日目は足慣らしをかねた1日。復路は混乗バスにてタルチェンへ戻ります。

タルボチェから展望するカイラス山。一年に一度のサカダワ祭の際に新しいタルチョがかけられます
タルボチェから展望するカイラス山。一年に一度のサカダワ祭の際に新しいタルチョがかけられます

巡礼2日目 タルチェンから(4,675m)からディラ・プク・ゴンパ(5,210m)へ

15㎞の道のりをトレッキングし、ディラ・プク・ゴンパ(5,210m)を目指します。まずは、1日目に訪れたタルボチェまで混乗バスにて向かいます。カイラスの南西面が姿を表します。その後、河口慧海が「黄金渓」と呼んだ美しい川沿いの道を休憩をとりながらゆっくりと進みます。チベット人はこの52㎞を1日でまわる人もいるそうです。
途中、左右に滝を見物。丁度、昼食時にカイラス西面が見えてきます。夕方前にディラ・プク・ゴンパに到着。ここディラ・プク・ゴンパは、かつてはドゥク・カギュ派でしたが、現在はカルマ・カギュ派の寺院です。文革で破壊され、1980年代後半に再建されました。創始者は、カイラス巡礼のルートを開拓したドゥク・カギュ派の高僧デワ・ゴンツォンパ。ティーローパ、ナーローパ、マルパ、ミラレパの像があります。ディラ・プクとは、雌のヤクの角という意味です。
ここからは巡礼路中で最も美しい山容と言われるカイラス北面を間近に展望することができます。翌日、天気が良ければ朝日に照らされるカイラス山もご覧いただけます。
ディラ・プク・ゴンパ手前よりカイラス山が顔を出す。荷物を運ぶヤクと共に進みます。
ディラ・プク・ゴンパ手前よりカイラス山が顔を出す。荷物を運ぶヤクと共に進みます。
カイラス山が最も間近に迫るディラ・プク・ゴンパよりカイラス山北面を展望。
カイラス山が最も間近に迫るディラ・プク・ゴンパよりカイラス山北面を展望。

巡礼3日目ディラ・プク・ゴンパ(5,210m)からズトゥル・プク・ゴンパ(4,810m)へ

巡礼路、一番の山場をむかえる1日です。ドルマ・ラ(峠:5,668m)を越えて、ズトゥル・プク・ゴンパを目指す23㎞の道のりです。ひたすら登りが約4時間。カイラス北面やその前に立ちはだかる三部主尊(リクスム・ゴンボ:金剛手山、観音山、文殊山)の山々を見ながらゆっくりかつ確実に頂上に近づいていきます。鳥葬場(シヴァツァル・ドゥトゥ)を通過し、河口慧海が三途の脱れ坂と呼んだドルマ・ラの直前の急な坂が続きます。そして、ついに多くのタルチョに埋め尽くされたドルマ・ラ(峠)に到着。ドルマ・ラを越えると、下りが続きます。しばらく行くと右手にガウリ―クンドという湖があります。ガウリ―とはヒンドゥー教シヴァ神の妃パールバティの別名です。チベット人は神々の沐浴場(テューキ・ズィンブ)と呼びます。急な下り坂をボン教の人々は黙々と上がってきます。途中、ピクニックランチの後、ズトゥル・プク・ゴンパまでゾン・チュという川沿いにひたすら平坦な道が続きます。
タルボチェから展望するカイラス山。一年に一度のサカダワ祭の際に新しいタルチョがかけられます
タルボチェから展望するカイラス山。一年に一度のサカダワ祭の際に新しいタルチョがかけられます

巡礼4日目ズトゥル・プク・ゴンパ(4,810m)からタルチェン(4,675m)へ

巡礼4日目。巡礼最終日は約8㎞の道のりです。タルチェン手前3㎞のソンゴからは混乗バスに乗ってタルチェンに戻ることもできます。朝、ズトゥル・プク・ゴンパを見学します。神通力という意味のズトゥル・プク・ゴンパ。ミラレパとボン教の魔術師ナロープンチュンが神通力を競い合ってできた洞窟がこの名前の由来だそうです。ドゥク・カギュ派の小さな寺です。ここからひたすら草原の中をタルチェンの町を目指します。
2014年はカイラス山の年となる午年です。一回の巡礼で12回巡礼した功徳がつめる特別な年となり、五体投地で山の麓をまわる人々の姿などチベット各地やインドからも巡礼者が増え賑わいます。彼らとともに巡礼路を回る体験はほかではない格別の体験となることでしょう。ぜひ、この特別な機会に聖地カイラス山へお出かけください。
ズトゥル・プク・ゴンパを見学。洞窟と一体化した小さな僧院に巡礼者が集まって祈りを捧げます。
ズトゥル・プク・ゴンパを見学。洞窟と一体化した小さな僧院に巡礼者が集まって祈りを捧げます。
標高5,668mのドルマ・ラを徒歩で越えます。峠にはたくさんのタルチョがはためきます。
標高5,668mのドルマ・ラを徒歩で越えます。峠にはたくさんのタルチョがはためきます。
 

カイラス巡礼中のQ&A

 
 Q. 旅の季節は?

5月中旬以前と9月下旬以降はカイラス山の巡礼路に雪が残り、7、8月は雨が降るため巡礼ができない可能性が高くなります。1年の中で最も巡礼に適した6月、9月にのみツアーを設定しています。

 Q. 荷物は?

着替えなどの荷物はボストンバックのような荷物に入れてヤクが運びます。上着や水筒などはご自身でお持ちください。カメラポーターは別途、有料にて手配ができます。

 Q. 宿泊する場所は?

巡礼中は簡易宿泊所を利用予定です。室内には多くのベットがあるのみでトイレは屋外に設置されています。シャワーの設備はありません。寝袋は弊社にて準備いたします。

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