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幻のカラホトと西夏王国
文・写真中国担当スタッフ

カラホトを望む

シルクロード興亡史の中で、200年間というわずかな期間中国西北部一帯を支配下においた、西夏王国。つかの間の栄華は長くは続かず、モンゴル軍の二度に渡る襲来により徹底的に滅ぼされたといわれています。その存在は砂漠の中に埋もれ、長い間忘れられていました。

黒水城観光の拠点となる町・エチナ周辺の道は快適な舗装道路ですが、ゴビ灘の奥深くに眠る遺跡を訪問するためには四輪駆動車を利用します。陽気なモンゴル人ドライバーの運転する車で、ゴビ灘を駆け抜けていく様は冒険行という言葉がぴったりです。ゴビ灘を進んでいくと、突然目の前に仏塔が現れます。これは、仏教が盛んに信仰されていた西夏王国の時代に造られたものだそうです。仏塔の周りには、当時を髣髴とさせるものは何も残されていませんが、かつては広範囲に町が広がっていたとの事。時が止まったかのようにひっそりと残る仏塔は、まるで当時の人々の祈りによって、今もなお厳しい自然から守られているかの様でした。

現在も残る巨大な要塞都市・黒水城(カラ・ホト)。非常に大きな遺跡ですが、これは西夏を滅ぼしたモンゴル軍が元々あった都市を拡張して造った城です。しかし今もなお、内部には仏塔ほか、西夏時代の遺構が残されているのを見ることが出来ます。城内部には当時の石臼やおびただしい数の陶器片が落ちていました。これらの多くは、宋代における陶磁器産業の飛躍的な発展に伴ってこの地にもたらされたものです。高品質でデザイン性の高い宋の陶磁器は、高級品としてシルクロード諸国で大変重宝されたとの事。今となってはただの陶器片ですが、シルクロード交易の隆盛に伴い黒水城が繁栄を極めた様を今に伝えています。また、城壁の外にはモンゴル時代に作られた異教徒のためのモスクも残されており、支配する民族・時代を超えてここ黒水城に多様な民族が行きかっていたという事実が垣間見えます。


砂漠に残された仏塔



風化した遺跡

異教徒の為のモスク

残された陶器の欠片

ゴビ灘のダイナミックな自然も見所のひとつ。移動中の車窓から眺める乾いた大地は男性的な荒々しさがあります。胡楊がちょうど黄金に色づく10月は、晴れ渡る空の青と、驚くほど鮮やかな黄色とのコントラストを楽しむことが出来ました。生きて千年、枯れて千年、倒れて千年と形容される胡楊。死後も枯れず、倒れても腐食することなく砂漠に横たわるその様は、シルクロードの歴史同様、悠久の時の流れを感じさせるシルクロード秋の風物詩です。

旅の終わりはかつて西夏王国の都・興慶府が建てられた寧夏回族自治区の区都・銀川です。かつての都も今はイスラム教徒である中国最大の少数民族・回族が多く暮らします。盛者必衰、現在の姿も雄大な歴史の流れの中ではほんの一幕なのかもしれない、という思いを胸に帰国の途につきました。


黄金に色づく胡楊


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