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ゴリラトレッキングに行こう!
ルワンダ北部 ヴォルカン国立公園のゴリラの森へ

文・写真米谷 健吾
ゴリラの親子
ゴリラの親子




四輪駆動車に乗って出発
四輪駆動車に乗って出発


整備された山道を進みます
整備された山道を進みます










10月・プレトリアの町がジャカランタの花で彩られる季節

ウガンダ、ルワンダ、コンゴの3ヶ国にまたがる山岳地帯にのみ棲息しているマウンテンゴリラは、一時乱獲によって絶滅の危機に瀕していました。しかし20世紀中頃から科学的な研究が進められるようになり、映画「愛は霧のかなたに」でも描かれているように、動物学者ダイアン・フォッシーによって本格的な保護運動が開始されました。現在では、密猟者から守るためにレンジャーが一日中ゴリラを観察しています。そのおかげで、今では600頭あまりのマウンテンゴリラが確認されるまでに回復してきました。

ダイアン・フォッシーが活動していた場所、それが今のルワンダ北部にあるヴォルカン国立公園です。ここでは現在8つのゴリラのグループが確認されており、それぞれ8頭から、大きなものでは約30頭の群れで構成されています。観光客が訪れることができるのはそのうち5つのグループで、それぞれアマホロ、グループ13、スーサ、ムバノ、サビーニョと名前がつけられています。マウンテンゴリラの雄は、子どもの頃は背中が黒いため「ブラックバック」、大人になって背中が灰色になると「シルバーバック」と呼ばれるようになります。マウンテンゴリラは一夫多妻制で、群れは「シルバーバック」と呼ばれる一頭のボスを中心に家族単位で構成されています。

昨年7月、「ウガンダ・ルワンダ」のツアーに添乗員として同行し、そのヴォルカン国立公園を訪れました。ウガンダでは、マーチンソンフォールズ国立公園やクィーンエリザベス公園を訪れ、ライオンやキリンなどの野生動物をサファリでたっぷりと観察することができました。エンテベから丸一日かけて走り、国境を越えルワンダへ入ると、ゴリラトレッキングの拠点となるルヘンゲリに到着です。ここでは、ゴリラトレッキングにやってきた観光客で賑わう「ゴリラネストロッジ」に宿泊しました。

翌日、いよいよゴリラトレッキングの始まりです。まずはトレッキング事務所へ向かい、ヴォルカン公園に入るための手続きを行います。日本人は我々だけでしたが、ヨーロッパなどから数多くの観光客が訪れていました。この公園ではゴリラを保護するために、1グループにつき8名まで、そして1日5グループのみに入園が制限されています。最大でも1日に40名しか山に入ることが許可されていません。それに加えゴリラトレッキングは非常に人気があるので、現地で申し込むのはほぼ不可能な状況になっています。旅行会社を通して何ヶ月も前から予約をしないと許可が取れないのです。

手続きが終わると、どのグループがどのゴリラの群れを見に行くのかレンジャー達によって振り分けが行われます。残念ながら群れの指定はできません。全てレンジャー達に任せなくてはならないのです。振り分けが終わるとガイドから、これから訪れるゴリラの家族構成や名前、トレッキングやゴリラ観察についての注意事項などが説明されます。今回、私たちはアマホログループを訪れることになりました。14頭のゴリラで構成されており、生まれて数ヶ月の赤ちゃんゴリラもいる群れです。

説明が全て終わり、ここからはグループごとにゴリラ観察へ向かいます。それぞれ車に乗って山麓へと移動します。45分程走ると車は駐車場に到着しました。いよいよトレッキングの開始です。心配な方は杖を借りることも可能です。ゴリラは毎日移動するため、トレッキングルートも毎回変わります。すぐに見られることもあれば、長時間歩く日もあるそうです。ただ、ここヴォルカン国立公園では、早朝ゴリラが活動を開始してから夕方巣に入るまで、トラッカーと呼ばれるレンジャー達がゴリラの動きを観察しているため、どこにゴリラがいるのかガイドに逐一情報が入ってきます。そのため、90%以上の確率でゴリラを観察することができるのです。

 

まずのんびりとした畑の中を30分程歩いて山裾へ向かい、そこから山の中へと入りました。しばらくなだらかな山道を登りましたが、山には登山道のようなしっかりした道ができているので、ゆっくり進めばさほどきつい行程ではありません。途中、休憩をとりながらゆっくりゆっくり進みます。しばらく歩いた後、道を逸れて竹やぶの中に入ると、少し傾斜が急になってきました。ガイドに手を引いてもらいながら、さらに上を目指します。道中、トラッカーからガイドへ何度も連絡が入り、指示に従い最短距離でゴリラの群れを目指します。

歩くこと約2時間でトラッカー達と合流。「ゴリラはこの下にいるよ」トラッカーがそういうと、皆疲れも忘れ、わくわくする気持ちを抑えきれません。ここからはカメラと最小限の貴重品だけを持ってゴリラ観察に向かいます。ゴリラ観察にはルールが設けられており、ゴリラにストレスを与えないように観察は1時間だけに制限されています。フラッシュの使用や7誡以内に近づくことも禁止です。

少し山道を下ると、藪の中からゴソゴソという音が聞こえてきました。「静かに!!」ガイドが皆に注意します。するとそこに「ブラックバック」と呼ばれる背中の黒い、若い雄のマウンテンゴリラが悠然と座って草木を食べていました。ゴリラは大きな身体を支えるために、1日の3割を食事に費やします。肉食動物と思われがちですが実は草食で、様々な植物を食します。特にアザミやセロリ、竹の子が大好物です。また、水分の多い植物を好み、あまり水を飲まなくても生きていくことができます。

周りの音に耳を澄ますと、いろいろな方向からガサガサという音が聞こえ、よく見ると何頭ものマウテンゴリラが同じ様に食事をしていました。中には我々のことなど全く気にせず真横を通り過ぎていくゴリラもいます。斜面の麓を見ると、そこにはひときわ大きな雄のマウンテンゴリラがいました。この群れのボス「シルバーバック」です。急斜面を降りてシルバーバックと対面。身体の大きさといい、存在感が他のゴリラ達とは明らかに違います。

しばらくすると、食事をしていたゴリラ達が斜面の上から次々と降りてきて、シルバーバックの周りに14頭全部が集まりました。赤ちゃんゴリラもお母さんの背中に乗ってやってきました。皆じゃれあったり、ドラミングと呼ばれる胸を叩く行動をとったりしています。ドラミングは相手を威嚇するための行動ですが、それは無為な争いを避けるためだといわれています。ゴリラは見かけによらず温厚なのです。こうしたゴリラ達の様子を、わずか7、8mほどの距離からゆっくりと観察することができました。

出発する前は「どのくらい歩くんだろう」、「本当に見られるのだろうか?」などといろいろと心配しましたが、ゴリラに出会った瞬間に全ての不安が打ち消され、素晴らしい感動を味わうことができました。1時間の観察時間が終わり、ガイドが「そろそろゴリラ達にお別れしよう」と言ってもなかなか動くことができなかったことを覚えています。「野生のマウンテンゴリラに出会う」この貴重な体験は一生の思い出になることは間違いありません。ここルワンダのゴリラの森へ是非お出かけ下さい。



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