ツアーのポイント

ポイントアム・ダリヤの源流ゾルクルと、流域に残る古代遺跡を訪問

かつてオクサスと呼ばれた中央アジアの大河アム・ダリヤ。この河の最初の一滴が流れ出るゾルクルと、アフガニスタン国境に残る古代遺跡タフテ・サンギンを訪問。

ポイントワハーン回廊の山々を望むパミール最深部へ

パミールの山岳地帯風景と、その地に住む少数民族の暮らしに触れる旅。パミールの湖沼群、パミール諸語族やキルギス族の暮らし等、パミール最深部でしか見られない風景が広がります。タジキスタン再訪の方、パミール高原の景色・山・人の写真を撮りたい方、絵を描きたい方にもおすすめの少人数限定企画です。

ポイントグレコ・バクトリアの神殿跡が残るタフテ・サンギンへ

アフガニスタンとの国境をなすアム・ダリヤ流域に残るグレコ・バクトリア時代の遺跡タフテ・サンギンを訪問。かつてアム・ダリヤに捧げたオクサス神殿が残る遺跡を、時間をかけてゆっくりと見学します。

COLUMN アム・ダリヤとゾルクル

全長2574kmの長さを持つ中央アジアの大河アム・ダリヤ。かつてギリシャ語で「オクサス」と呼ばれたこの河の流域には、バクトリア、ソグディアナ、ホラズムの3つの大きな国が栄えました。アラビア語では「狂った」という意味の「ジェイフン」と呼ばれましたが、これは水源となるパミール高原の雪解けによりその流れを大きく変える程の荒れ狂う水量がかつてはあったことに由来します。アム・ダリヤの源と言わるパミール高原のゾルクルからはパミール川が流れ出し、その後ワハーン川、パンジ川、ワクシュ川と合流してアム・ダリヤになります。ツアーではゾルクルへ日帰りで訪れ、美しいパミールの山並みに囲まれたゾルクル湖畔の風景をお楽しみいただきます。

目の前に広がるパミール山脈の雄大な景色
ゾルクル(湖)と雪を頂くワハーン山脈

COLUMN グレコ・バクトリアの古代遺跡 タフテ・サンギン

「石の玉座」を意味するタフテ・サンギンは、パンジ川とワクシュ川の合流点近く、アム・ダリヤ流域に残るグレコ・バクトリア時代の遺跡です。対岸のアフガニスタン側には、同時代に栄えたアイ・ハヌムの遺跡が残りますが、ギリシャ系の住民が多かったアイ・ハヌムに比べタフテ・サンギンは土着のバクトリア人が多く住んでいたと言われています。アム・ダリヤのほとりに残る遺構にはオクサス神殿が残り、ここから発掘された数々の出土品は、ドゥシャンベの国立博物館に展示されています。
※他の博物館への貸出しなど、博物館の都合により展示されていないこともあります

象牙製アキナケス剣の鞘

オクサス神殿の二号回廊から出土したこの鞘は、鹿をつかむライオンの図柄の下の部分に、ヤギとネコ科の猛獣の頭部のレリーフも彫られています。

彩色のバクトリア人の頭像

キルバシアという白い被り物をしたこの男性は、サトラップ(総督)の像と言われていますが、かつてのゾロアスター教の神官もまた、白い衣装に白いキルバシアを被っていたことから、この男性は神官であったとの説もあります。

ギリシャの河の神シレノス・マルシアス

2本の「ディアウロス」という縦笛を吹くシレノス・マルシアスの像。オクサス神殿に捧げられたこの河の神の像の基壇にはギリシャ語で碑文が刻まれていますが、内容を見るとバクトリアの名称が書かれています。研究者はこのことがギリシャとバクトリアの融合を表しているとしています。2本の縦笛もふたつの異なる文化を表しているのかもしれません。

アキナケス剣の鞘
バクトリア人の頭像
シレノス・マルシアス像

出発日と料金

2023年 
出発日~帰着日
日数 旅行代金 催行状況
06月27日(火) ~
07月14日(金)
18日間 798,000円
09月05日(火) ~
09月22日(金)
18日間 798,000円
発着地 東京発着 最少催行人員 4名(7名様限定)・添乗員同行
燃油サーチャージ 82,800円 (6月5日現在の見込み)
一人部屋追加代金 48,000円(ヤン村、ランガール、ジャルティ・ゴンバズ泊除く)
ビジネスクラス 追加代金等の詳細はお問い合わせください。
  • 海外での空港税諸税は旅行代金に含まれています。
  • 特別価格コースのため再利用割引・特別割引はありません。
  • 燃油サーチャージ額は、原油価格の変動により変更することがあります。

ツアー日程表

  地名 時刻 スケジュール地図を見る
1 東京 21:55発 空路、イスタンブールヘ。
機中泊
2 イスタンブール
イスタンブール
05:15着
21:10発
着後、 ターキッシュエアラインズが手配するホテルへ。夜の便にて、タジキスタンの首都ドゥシャンベへ。
ドゥシャンベ:タージパレス泊
3 ドゥシャンベ 03:35着 午前中、休養。午後、ドゥシャンベ市内観光(タフテ・サンギンの出士品が展示される国立博物館独立広場等)。
ドゥシャンベ:タージパレス泊
4 ドゥシャンベ
クルガンチュペ
09:00発
13:00着
専用車にて、クルガンチュペへ。途中、仏教寺院跡の残るアジナ・テパを見学します。
クルガンチュペ:ホテルラムザ又はバクトリヤン泊
5 クルガンチュペ
(タフテ・サンギン)
  アム・ダリヤの畔に残るグレコ・バクトリア時代の遺跡タフテ・サンギンへ日帰り観光。対岸にアフガニスタンを望むオクサス神殿跡を見学します。
クルガンチュペ:ホテルラムザ又はバクトリヤン泊
6 クルガンチュペ
カライクム
08:00発
18:00着
四輪駆動車にて、タジク族の暮らすアフガニスタンとの国境の村カライクムへ。途中、パミールの美しい山々もご覧いただけます。
カライクム:カロンパレス泊
7 カライクム
ホルグ
07:30発
18:00着
四輪駆動車にて、パンジ川沿いを走り、ゴルノ・バダフシャン自治州の州都ホルグ(2,070m)へ。パンジ川の対岸に、アフガニスタンの村々を眺めることができます。
ホルグ:ホテルラール泊
8 ホルグ
(ガラム・チャシュマ)
イシュカシム
(カライ・カハカ)
ヤン村

08:00発




17:30着

朝、ホルグのバザールを見学。その後、四輪駆動車にて、アフガニスタンのワハーン回廊を眺めながらヤン村(2,700m)へ。途中、国境の町イシュカシム(2,457m)、5世紀の要塞跡カライ・カハカ遺跡を訪問。また、ガラム・チャシュマでの温泉浴もお楽しみいただけます。道中、天気が良ければ、パミール高原やヒンドゥークシュの雄大な高峰群も眺めることができます。
ヤン村:民家風ゲストハウス泊
9 ヤン村
ヴァン
ランガール

13:00発


16:00着

午前中、ヤン村及び周辺の観光(スーフィー行者ムバラキ・ワハーニーの博物館ヤムチュン砦外観等)。また、ビビ・ファティマの岩風呂で温泉浴もお楽しみください。その後、四輪駆動車にて、パミール川とワハーン川が合流する町ランガール(2,810m)へ。途中、仏教遺跡などが残るヴァンを見学。ランガール着後、村内を散策し、古代の岩絵も見学。
ランガール:民家風ゲストハウス泊
10 ランガール
ジャルティ・ゴンバズ
07:00発
18:00着
ランガールより北上し、アガニスタンのワハーン回廊の山並み、大パミール山脈の景色をのぞみながら、ジャルティ・ゴンバズへ。この日からキルギス族のエリアに入ります。着後、温泉浴をお楽しみください。
ジャルティ・ゴンバズ:民家風ゲストハウス泊
11 ジャルティ・ゴンバズ
(ゾルクル)
13:00発
16:00着
ジャルティ・ゴンバズより、日帰りでゾルクル湖を目指します。着後、湖面に映る大パミール山脈の山並みの景色をお楽しみください。
ジャルティ・ゴンバズ:民家風ゲストハウス泊
12 ジャルティ・ゴンバズ
マルガブ
08:00発
13:00着
四輪駆動車にて、マルガブへ。着後、マルガブの町を散策バザールモスク等)。
マルガブ:パミールホテル泊
13 マルガブ
ブルンクル
サシククル
ホルグ
07:00発


18:00着
四輪駆動車にてパミール・ハイウェイを南下しホルグへ。途中、ユルトが点在するのどかな遊牧風景とともに、パミールの高峰群を望むことができます。ブルンクルサシククルなど高山湖も眺望。
ホルグ:ホテルラール泊
14 ホルグ
カライクム

07:30発
18:00着

四輪駆動車にて、カライクムへ。
カライクム:カロンパレス泊
15 カライクム
ハブロボト峠
ドゥシャンベ
07:00発

18:00発

四輪駆動車にて、ハブロボト峠(3,232m)を越えて、ドゥシャンベへ戻ります。

ドゥシャンベ:タージパレス泊
16 ドゥシャンベ
(イスケンデル・クル)
 

ドゥシャンベより、アレキサンダー大王の伝説が残るイスケンデル・クル(湖)へ日帰り観光。

ドゥシャンベ:タージパレス泊
17 ドゥシャンベ
イスタンブール
05:35発
08:50着

早朝の便にて、イスタンブールへ。着後、 ターキッシュエアラインズが手配するホテルへ。

機中泊
18 イスタンブール
東京
02:20発
19:25着
深夜の便にて、帰国の途につきます。 着後、解散。
  • 運輸機関のスケジュールの変更、遅延、運行の中止や道路状況などにより、宿泊地や訪問地の順序が変わったり、日程内容に変更が起こることがあります。
  • 食事回数:朝15/昼14/夜14:機内食は除く
  • 利用予定航空会社: ターキッシュエアラインズ

ご案内とご注意

査証(ビザ) タジキスタンは査証不要です。旅券の残存有効期間はタジキスタン出国時6ヵ月以上です。
新型コロナに関する制限について 新型コロナに関する制限はありません。
気候・服装 標高の低いエリアでは晴れれば日中は暑く長そでシャツ1枚程度で過ごせますが、標高4,000mを越える地点では雪が降ることがあり民家風ゲストハウスでの宿泊に備え十分な防寒着・防寒具をご用意ください。靴は履きなれた運動靴・トレッキングシューズが最適です。温泉に入る方はタオルをご持参ください。
利用予定ホテル 日程をご覧ください。
※今後新しいホテルができた場合は、宿泊ホテルを変更する場合があります。
高山病のご注意 最高宿泊高度が4,125mで高山病の影響が予想されるコースです。ご参加の方全員に健康アンケートのご記入をお願いしております。弊社では高山病対策として、添乗員がパルスオキシメーター(血中酸素飽和度測定装置)を持参します。
高山病についてのご注意と取り組み
海外旅行保険について ご参加の方には疾病死亡・治療、救援者費用を含む海外旅行保険へのご加入をお願いしております。
荷物について スーツケースでのご参加も可能ですが、積み込みスペースに限りがあるため、中型サイズ以下(キャスターを含めて高さ70cm以内)のものでご参加ください。
宿泊地について このコースで訪れる地域はヤン村、ランガール、ジャルティ・ゴンバズでは「ホテル」と言える宿泊施設はなく、民家を改造したゲストハウスに宿泊し、男女別の大部屋となります。マルガブ、ホルグにてお一人部屋をおとりできない場合は変更補償金の対象外とさせていただきますが、生じた差額はお返しいたします。
日程について 全行程険しい山岳地帯をいく行程のため、不測の大雨などの後には一時的に通行不能になることがあります。また、ランガールからジャルティゴンバズ、ジャルティゴンバズからゾルクル湖にかけての移動は未舗装のオフロードを進むため、その年の天候などにより、車の通行が不能となり大きく日程変更が必要となることがあります。予め、山岳地帯のご旅行であることをご理解の上ご参加ください。
旅行条件について 取引条件はこちらの 海外旅行 旅行条件書を、事前に確認の上お申し込みください。

【タジキスタンの危険情報について】

2023年1月現在、タジキスタンのアフガニスタンとの国境付近には「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」という外務省の危険情報が発出されています。弊社では2022年9月のツアー催行時の状況から考慮した上でツアーを発表しております。アフガニスタンとの国境にあるタフテ・サンギンの見学にはタジキスタン軍のエスコートが同行しますが、突然の情勢悪化や政治的理由等により訪問できなくなる可能性があります。予めご理解の上でお申し込みください。ご不明な点は担当までお問い合わせください。


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