毎年2月下旬から3月上旬、カナダの東部セントローレンス湾に位置するマドレーヌ島近郊の氷上にハープシールの赤ちゃんは産まれます。生まれた赤ちゃんはお母さんアザラシから脂肪分たっぷりの母乳をもらい、どんどんと大きくなり、短期間でその姿を変えていきます。約2週間ほどで親アザラシは子供を氷上に置いて、離れていってしまうため、わずかな期間で生きるすべを学び、それからはひとりで生きていくのです。限られたわずかな期間だけ観察できるハープシールの赤ちゃん。氷海の奇跡とも言える自然の神秘を是非、ご自身の目で確かめてみてください。 |
生後1~2日はまだ母親の羊水で毛が黄色に染まっていることが多く、“イエローコート”と呼ばれます。まだ目が良く見えず、匂いで自分の母親を探します。体調は90cm、体重は10kgほどで、母親が近くにいないと鳴き声を上げて探し回ったりしている姿が可愛らしい時期です。 愛くるしい姿を見せるハープシールの赤ちゃん |
イエローコートと呼ばれる生後間もないハープシール
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赤ちゃんの毛色は太陽によって漂白されたり、雨で色が流されたりして白色へと変化していきます。授乳によって1日約2kg体重が増えていくと言われており、日に日に姿が大きくなっていきます。 |
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痩せたホワイトコート |
近づいて観察することもできます
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この頃になると離乳期が近づき、ハープシールの赤ちゃんは丸々と太っています。脂肪をたっぷりと蓄え、あまり動かなくなります。ぽっちゃりとした姿の赤ちゃんはこの頃のハープシールです。 丸々と太っています |
太ったホワイトコート
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ヘリコプターツアーの運行は、前日の夜にツアーを主催するホテルより発表があります。基本的には7:00、11:00、15:00と1日3回のツアーが設定されていますが、どの時間帯になるかはホテル側によって決められ、指定はできません。また、悪天候の場合はツアーはキャンセルとなります。 自分の出発が決まったら、防寒着兼救命胴衣のムスタングスーツとブーツを借り、主催ホテルの免責事項の書類にサイン、安全ビデオを見てからいよいよ出発。人数によって数機のヘリコプターに分乗となります。 ヘリコプターに乗り込む 機内よりの眺め。どこまでも続く氷の世界 |
氷上の様子 氷上に着陸すると、ガイドの指定する時間まではご自由にハープシールの観察をお楽しみいただけます。可愛らしいハープシールの赤ちゃんとのご対面。間近で写真を撮ったり、一緒に記念撮影をしたりと「氷海の氷の上」という壮大なロケーションの中、特別なひとときをお楽しみください。 |
【 ハープシールの観察に適した服装と持ち物 】
氷上の気温は天候により大きく変化します。天気が良いとマイナス5度程度ですが、風が強い日には体感温度はマイナス15度以下にまで感じます。下記の装備リストを参考にしっかりとした防寒着をご準備下さい。■カメラ ■ムスタングスーツの下に着る服(シャツ+フリース、普通のズボン、厚手の靴下) ■リュック(多くの荷物を持って歩くのは大変です。カメラ、水筒など必要なものだけを持っていきます) ■暖かい帽子(耳まで覆うもの)又は目出し帽 ■手袋(写真撮影のできる薄手のものと防水防寒の厚手のもの) ■携帯用カイロ ■サングラス(氷の上のため、晴れると非常に眩しいです) ■日焼け止めクリーム
現地での無料貸出:■ムスタングスーツ(防寒着兼救命胴衣) ■スノーブーツ ■簡易アイゼン ■ストック
【ヘリコプターツアーのご注意】
※ヘリコプターツアーは天候に左右されやすいため、極端な悪天候の場合には飛べないことがあります。その場合はヘリフライト代金を返金させていただきます。※ヘリコプターツアーの運行は1日3回行われていますが、搭乗時間や順番は全て現地主催会社の判断によります。また、グループ内で異なる機体や時間帯に分乗することもあります。
※ヘリコプターでロッジを出発してから戻るまで約3時間のツアーです(ハープシールの観察時間は、ハープシールがどこにいるか、天候やパイロットの判断により変わります)。
※2回目のヘリコプターをご希望の方は、現地にて申し込みを受け付けさせていただきます。料金は1名様:約600カナダドル(昨年料金)です。正確な料金は出発までにご案内いたします。1回目のヘリコプターツアーのお客様が優先されるため、必ずしも2回目のヘリコプターツアーにご参加いただけるとは限りません。天候が良い日でも、前日までにヘリコプターツアーに参加できていない方が第一優先となりますので予めご了承ください。
【人口】14,200人(夏季は約40,000人)【面積】205平方km、長さ65km、幅1km~15km 半月の様な形 【主要な島】グランド・エントリー島、グロス島、ロープ島、アブル・オウ・メゾン島、キャプ・オウ・メウル島、アブル・アベル島、エントリー島、ブリオン島 ※エントリー島とブリオン島以外は橋でつながっています。 【主要な産業】漁業(ロブスター、カニ、貝類、タラ、ニシン、サバなど)、観光業(夏の間はリゾート客で賑わいます)。 グロス島には塩の鉱山もあります。 【歴史】1534年、フランス人のジャック・カルティエがヨーロッパ人として初めて島を訪れました。しかし、その数百年前から先住民のミクマク族がセイウチ漁のためにこの島に訪れています。この島の住民の祖先は難破船の生存者達です。現在、島のほとんどはフランス系の人々に吸収されましたが、この島はケベックの中で英語を話す人々が初めて住み着いた場所でもあります。今でも、英語を第一言語とする人々の土地が少し残っています。1663年、当時この島の領主であったフランシス・ドゥーブルは妻のマデリーンの名前をとって、マドレーヌ島(フランス語ではマデリーン島)と名付けたと言われています。 |
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マドレーヌ島西部のみどころ「海の博物館」マドレーヌ島の漁師や近海についての展示のある小さな博物館です。
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マドレーヌ島西部のみどころ「灯台」この島で2番目につくられた灯台です。
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マドレーヌ島西部のみどころ「アブル・アベル島の家並み」カラフルな家が多く見られるアブル・アベル島。これは漁師さん達が漁からから帰ってきた時に自分の家がすぐにわかるようにしたものと言われています。 |
マドレーヌ島西部のみどころ「砂の工芸品店 (Artisans du Sable)」砂で作った工芸品を売るお店。あざらしの小さな置物やマグネットなどがお買い求めいただけます。毎年夏にはマドレーヌ島にて砂の城コンテストが行われます。 |
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アブル・オウ・メゾン島
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キャプ・オウ・メウル島
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関連ツアー紹介
【 添乗員同行で行く ハープシールに出会う旅 】
氷海の奇跡 氷上のハープシールに出会う旅季節限定特別企画。3月上旬、氷海の上にハープシール(たてごとあざらし)の赤ちゃんが生まれます。あざらしヘリフライトで氷上のハープシールの赤ちゃんと対面。少人数限定コース!日数東京発着 7日間 料金398,000円 |