エチオピアのバレマウンテン国立公園で観察した ホオカザリヅル Wattled Crane のレポートです。
アフリカで観察される6種のツル Craneのうち最も大きくレアなのがホオカザリヅル。ザンビア、ジンバブエ、南アフリカ共和国など南部アフリカを中心に生息するツルで、その生息北限がエチオピアのバレ山地。渡りはしないツルなので、このバレ山地で繁殖している個体です。
乾燥したエチオピアでは「湖沼群」「湿原」が貴重です。ホオカザリヅルは標高4,000mのサネッティ高原で5~6月に繁殖し、水辺の植物や虫、小さな動物を食べて暮らしています。
150cmもある大きなツルで、英名の”Wattled(肉垂れのある)”は、首から下がっている肉ひだから付きました。雄の肉垂は大きめです。
見かけたのは親子でしょうか、1羽は体こそ親と同じくらいの大きさですがまだ幼い感じです。
もともとかなり遠方にいたうえ、こちらに気が付くと長い足で歩いて離れていきます。標高4,000m、追いつけません。美しく貴重な ホオカザリヅル Wattled Crane との出会いでした。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Jan 2016 , Bale Mountains National Park – Ethiopia
Reference : Bale Mountains National Park “A Travelloer’s Guidebook”, Information from Mr.Armaye Wegalign, Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa”
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