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添乗員ツアーレポート  中近東・中央アジア

アドベンチャートレック in ヨルダン <後編 ワディ・ムジブでのキャニオニング>

  • ヨルダン

2020.06.11 update

 

後編では、死海に注ぎ込む渓谷、「ワディ・ムジブ」でのキャニオニングをご紹介します。

 

前編でのヨルダン最高峰「ウンム・アーダミ山」でのトレッキングを終えたあとは、ヨルダンの代表とも言えるペトラに2泊して丸一日ペトラ遺跡観光を楽しみ、その後、ヨルダンの西側、イスラエルとパレスチナ自治区との国境にもなっている死海沿岸まで移動してきました。死海は実際は海ではなく湖ですが、注ぎ込む河川の水量よりも湖水の蒸発量の方が多いために水位が下がり続け、湖岸の標高は地球上の陸地最低点である、海面下430mとなっています。水分だけが蒸発していくので塩分濃度が海水の10倍と非常に高くなっており、湖水が重いため、入浴すると通常経験できないような浮遊体験を楽しめる場所として人気で、湖岸にはリゾートホテルが立ち並んでいます。このツアーでもそういったホテルに連泊し、そこを拠点としてワディ・ムジブまで足を伸ばします。

モーベンピック リゾート & スパ デッド シー

 

ワディ・ムジブは、死海に流れ込む川です。ヨルダン・イスラエル両国の国境となる死海周辺は、キリスト教とユダヤ教の正典である旧約聖書の中の多くの話が舞台とする地ですが、このワディ・ムジブも旧約聖書に登場する「アルノンの奔流の谷」として比定されていて、紀元前、この周辺の民族の境界となっていました。歴史的に知られている川なのですが、それだけでなく、この渓谷の周辺はヨルダンに7つある自然保護区の一つとして指定されており、アイベックスをはじめとする野生動物の宝庫として知られています。「ワディ」とは本来アラビア語で「涸れ川」、雨季の一時的な豪雨の時のみに水が流れる川のことを指しますが、このワディ・ムジブは一年を通して水が流れていることもあり、豊かな生態系が築かれています。

ラッシュガードやウォーターシューズなどキャニオニングの服装をしてバスでホテルを出発。帰りの着替えやタオルも持っていきます。キャニオニングの出発点となる、ワディ・ムジブが死海に流れ込む河口にあるビジターセンターに到着し、キャニオニングの説明を受け、ここからガイドさんに付いてきてもらいます。ライフベストを装着して出発です。

ビジターセンター

 

まずはビジターセンターからはしごを下って川に着地。そこから上流へ向かってざぶざぶと歩いていきました。ただの川ではなく長年侵食された渓谷のため、両側は数十メートルはあろうかという高くそびえ立つ砂岩の崖。標高の低い死海周辺は気温も高く、夏は日中35度を超えることが多いため、川の水温もちょうどよく気持ち良いです。

河口付近は流れは穏やかです

 

歩き始めてから少し経つと、白波が立つような急流、足のつかない深い場所などがあり、これほどカラカラに乾いた夏のヨルダンのどこから来たのかと思わせるほど豊かな水量でした。そういった場所にはロープが張られており、ロープに掴まりながら泳いで難なくクリアしていきました。

 

水の中を歩いていくだけでなく、岩を這いつくばるような所も多くて変化に富んでいます。滝になっている箇所の横の岩をよじ登っていったりしますが、なかなかアドベンチャーです。そういったところではガイドさんが手を貸して助けてくれました。流れが急な場所はロープでガードされて立入禁止となっており、そういったところは避けながら安全に進んでいきます。

 

出発から一時間半弱で、大滝に到着し、ここが折り返し地点になります。滝の裏側に回ることもでき、水をたっぷりと浴びて気持ちよかったです。

ゴールの大滝

どのようにしてこうなったのでしょうか…

 

ここから、同じルートを河口まで戻っていきます。ルートは同じですが、また違った楽しみ方ができます。今度は、往路滝のようになっていた行きの難所を、ウォータースライダーのようにして滑りながら下れる場所などもありました。河口付近は流れも緩やかになっているので、仰向けになるとぷかぷか浮きながら流れに身を任せて進んでいくことができます。出発から3時間でビジターセンターに戻ってきました。楽しい時間はあっという間に終わってしまい、あともう1往復したいと思わせるキャニオニングでした。

 

 

関連ツアーのご紹介

アドベンチャートレック in ヨルダン

ヨルダン最高峰ウンム・アーダミ山登頂とワディ・ムジブ渓谷でのキャニオニング

 

◆こちらもあわせてご覧ください:ヨルダン再発見

 

 

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